2017年11月27日
川俣晶の縁側ソフトウェア技術雑記 total 2805 count

存在するはずのローカルマシンが急に見つからなくなる問題

Written By: 川俣 晶連絡先

問題 §

同じローカルネットワーク上に存在しているはずのマシンの名前を発見できずにエラーになる場合がある。発見できる場合もあれば発見できない場合もある。マシンを再起動すると結果が変わる場合がある。

IPv4アドレスをダイレクトに打つと接続はできる

グローバルの名前は解決できる

原因 §

IPv4アドレスはローカルDHCP/DNS兼用のドメインコントローラが処理しているが、IPv6アドレスの名前解決はルータPR-400KI(DNSサーバ機能を持つ)が扱っていたため。

DNS照会がIPv6で行われるとリクエストがPR-400KIに行くが、PR-400KIはローカルドメインの都合など一切知らないので、グローバルな名前は解決できるがローカルな名前は解決できない

原因の原因 §

基本的にIPv4時代の設計のままの古い世代のネットワークであったが、プロバイダがIPv6対応した時点でルータが自動アップデートでIPv6対応した。この時点でIPv4の設定とv6の設定が食い違っていたが、双方はパラレルな存在であるためエラーは特に起きなかった。ただ単に【しばしば名前を見失う】という症状だけが発生していた。

解決 §

IPv6でも、ローカルドメインの名前を解決可能にする

(ローカルドメインのドメインコントローラでもIPv6を有効としておく。PR-400KIの設定画面をWebブラウザで開き、【トップページ > 詳細設定 > DNS設定】を開く。その後、エントリ番号をクリックし、ドメイン名(ローカルドメイン名)とプライマリDNSサーバアドレス(ローカル名を解決できるDNSサーバのIPv6アドレス)を設定する)

注意点 §

PR-400KIには、ローカルDNSサーバを追加する際、IPv4アドレスでは設定できなかった。IPv6を有効にした上で、ipconfigでIPv6アドレスを調べて使う。

感想 §

「IPv6勉強しないとダメだ……と思いながらさぼったツケが今頃来たよ」

「ちゃんと勉強してくれ」

「それを実行する暇をくれ」