「火龍の艦首に付いているセントエルモ砲」
「それがどうした」
「特別な決戦兵器という意味では波動砲的な存在だ」
「そういう武器はいっぱいあるよね」
「そうだ。波動砲とその変形亜種は多い」
「その中で特にセントエルモ砲が秀逸だと思う点はなんだい?」
「二つある。一つは人に扱いきれない超兵器であること。撃つことそのものがギャンブルだ。もう一つは、発射シーケンスに入ると船や人が光る。セントエルモの火になぞらえている」
「発射前に光ることで、何か凄いことが起こりそうな予感を演出しているわけだね」
「しかも、名前が実在の特殊現象につながっているので、何か奥深い感じが出ている」
「ネギまでラテン語の呪文を使用することで過去と接続しているように、セントエルモ砲も地球の過去の直結しているわけだね」
「そう。頭で考えただけの【設定】とは違う」
「元ネタとしてのラテン語もセントエルモの火も実在するってことだね」
「そうだ。そうすると爆発的に情報量が増えて描写が豊かになる」