2018年01月31日
トーノZEROアニメ感想宇宙戦艦ヤマト total 1237 count

ジャングル大帝と似非ヒューマニズムという問題

Written By: トーノZERO連絡先

「子供の頃は、アニメのジャングル大帝を見ていたよ」

「それで?」

「でもね。ずっと昔、若い頃にジャングル大帝を似非ヒューマニズムと批判する言葉を見てショックを受けたことがある」

「それで?」

「とあるアニメを見てそのことを思い出した」

「似非である理由は?」

「感動的なアニメを偽装していたからさ。まさに、似非ヒューマニズムだろう。あれに感動したり泣いたりしてはいかんだろう」

「でも、感動しちゃう人も多いのだね?」

「多いよ。ジャングル大帝に感動した人が多いことと同じだ」

「なるほど。でも、それは偽装された感動なんだね?」

「そうだ。表面的に偽装しているだけだ。本当に重要なことからは逃げ続けている。それが何を意味しているのかはジャングル大帝を見れば分かる」

「見ても分からない人も多いと思うよ」

「だろうね」

「で、この話はこれでおしまい?」

「いいや。実はさらば宇宙戦艦ヤマトの感動もそれに近い。上映当時から批判は多くあったが、確かにラストの涙は安っぽかった。まあ、今見た、とあるアニメよりも遙かに出来は良いけどね」

「どのあたりが似非?」

「やはり勝つために死ね、と沖田が語るのは沖田らしくないし、古代の特攻は雪が死んでやけになっただけにも見える。テレサが真実の愛を古代に見たと言うから、そこに理想の愛があるように思えるが、実際にはけっこう疑わしい」

「ひぇ~」

「でも泣いた人は多数」

「そんな客を冷ややかに見ている目があったのかい? つまり君は冷ややかに見ていたのかい?」

「いや。映画館では泣いてたよ」

「ダメじゃん」

「やはり経験と知恵が足りないガキはダメだな」

「自分の子供時代だろ」

宇宙戦艦ヤマト

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