2018年03月30日
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反射衛星砲の元ネタか海野十三『火山島要塞』

Written By: トーノZERO連絡先

トーノ様、初めまして。 まさみ、と申します(もちろん仮名です)

復活篇の公開が近づいたあたりにトーノ様のサイトを知りまして、それ以来欠かさず拝見させていただいております。

自分もヤマトパート1本放送を小学2年の時に見て、もうすぐ沖田艦長の年に追いついてしまいます。

時々書かれる60年代、70年代の特撮ネタやITC作品ネタも大体分かります。

(70年代ロボットアニメにかなり厳しいご意見をお持ちのようで、そこはちょっと賛同いたしかねますが、まぁそれはそれとして)

今回、反射衛星砲の元ネタかもしれない記事を見つけましたので、そのことをお伝えしたく、メールさせていただきました。

(ご存知であれば、すみません)

載っていたのは、光人社NF文庫の「空想軍艦物語」(瀬名堯彦)です。

雑誌「丸」の連載の単行本で、明治から終戦までの主に国内の冒険・SF小説に登場した超兵器を紹介した内容です。

そこで紹介されている、昭和18年の「火山島要塞」(海野十三)に、火山エネルギーを利用した「怪力線砲」が出てきます。そのままでは火山島周辺にしか撃てませんが、中継器を積んだ艦艇を配置して、射程を伸ばしたり、死角(水平線の下とか)にも攻撃する、というアイデアです。

まさしく反射衛星砲。さすが、海野十三!!

(小学校の図書館にあった海野十三の本、片っ端から読んでいました。あいにくタイトルは忘れてしまいましたが)

時期的にもパート1関係者がこの話を読んだ可能性は十分あると思います。

ちなみに「空想軍艦物語」の中で宇宙戦艦ヤマトに少し触れられていますが、火山島要塞のところでは言及がありません。著者の瀬名氏は昭和9年生まれとのことで、ヤマトの名前は聞いたけど、内容はあまりご覧になられなかったのかな。

以上でございます。

これからもヤマトや映画の話、はっとさせられるような解釈、楽しみにさせていただきます。

失礼いたします。

「遅くなったが空想軍艦物語を手に入れてやっと確認した」

「それでどうだった?」

「これがまさに反射衛星砲の元ネタだろう」

「なぜそう言い切れるの? 光線を中継するだけならよくあるアイデアではないの?」

「そうではない。実は以下の点で非常に反射衛星砲っぽいのだ」

  • 中継点で光線が曲がる
  • 光線は上から落ちてくる
  • 特別攻撃隊専用の特殊な機体
  • 特別攻撃隊の力で破壊する

「最後の項目は?」

「この兵器の動力源が火山だ。特別な攻撃隊が火山を暴走させて敵の兵器は溶岩に飲まれてしまう」

「正面から叩かないで、砲そのものを破壊してしまうわけだね」

「そう。大艦隊で攻撃するわけではない」

「確かに基本コンセプトは似ているわけだね」

「そうだな。面白い話だ」

「でもさ。宇宙戦艦ヤマトが全ての始まりではないとしたら、どうなんだ?」

「いや。ももとも全ての始まりじゃないよ。そんなものは神話だよ神話。頭を冷やせ」

「えー」

「カリオストロの城だって、元ネタとなる別の映画があったりするわけだし、旧ルパンの峰不二子の黒いライダージャケットにも元ネタがあるわけだし、夢は見すぎるなよ」

「じゃあ逆に、何か火山島要塞説を補強する話はあるかい?」

「ある。そもそも少年倶楽部等の国防少年文化を受け継いでいるのが宇宙戦艦ヤマトだからな。関係があって当たり前だ。しかも、火山を噴火させて敵を壊滅させるというアイデアそのものは実はガミラス星で使用されている」

「なんですと。そこまで関連するのか」

宇宙戦艦ヤマト

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