「一応読み切ったので感想を書いておこう」
「何か思うことはあった?」
「登場人物多すぎて良く分からない」
「えー」
「どんどん世代が代わって新しい人が出てくるし、国衆の細かい人たちも多い。外部から絡んでくる人も多い」
「感想はそれだけ?」
「しかし、北条と上杉の対立構造は分かった。郷土史趣味で抱えている城址の多くはその過程で存在したものだろう」
「他には?」
「新八犬伝で良く分からなかった関東管領扇谷定正がどういう立場の存在なのかも分かったよ」
「じゃあ、つまらなかったの? 面白かったの?」
「そうだな。面白かったと思うよ。いろいろ波瀾万丈で」