2018年07月14日
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予想を裏切る結果の梶野新田分水下流部の水路調査

Written By: 川俣 晶連絡先

事前の問題 §

「深大寺の水路の調査は、どんどん北上して野崎八幡前交差点、ドンキホーテのあたりまで到達してしまった。また、東小金井まで行って梶野分水築樋を見てしまった結果として必然的な興味が野崎八幡前交差点以北に向いた」

「それで行ってみたのかい?」

「そうだ。しかし、そこで前に見た光景をまた見ることになった。以下の【現地視察から存在すると思われる水路跡2】は昔見た水路跡だ」

「懐かしかった?」

「そうだ。しかし、以前は無かった武器があったので、接続がもっと良く推理可能になった」

「どんな武器だい?」

「今昔マップ on the Webで1886~1909の地図を見ると水路の線が引いてあるのだ」

今昔マップ

「これを見るとバッチリだったわけだね」

「……と思って現地をみるとぜんぜん違った。以下の【現地視察から存在すると思われる水路跡3】は途中からぜんぜん違う。【現地視察から存在すると思われる水路跡4】もまるで違う経路になってしまった」

「それは地図が間違っているということかい?」

「地図を作成した時点では正しかったのかもしれないが、現在残っている痕跡の説明にはなっていないような印象だ」

「なんてこった」

「ついでに言えば、ネットで見つかるこのあたりの水路跡の地図はこの地図に引っ張られてあまり適切な線を引けていないような印象がある。現時点ではまだ断言できるほどの情報は集まっていないけどね」

「君の見立ては?」

「このあたりの水路網はかなり変化が激しく、常に【いつの状態か】と問い続けねばあまり意味のある話は出てこないような気がする」

現地の調査結果 §

地図と現地視察から存在すると思われる水路跡1 §

(北側の続きは未調査だが地図の通りずっと連雀通り沿いに西に続くのだろう。A点のあたりは地図に反してもっと南まで続いていたかもしれない)

現地視察から存在すると思われる水路跡2 §

(完全に人見街道には沿っていない)

現地視察から存在すると思われる水路跡3 §

(C~Fは地図からは完全に解釈できない経路になる)

現地視察から存在すると思われる水路跡4 §

(D~Fは地図からは解釈できない経路になる。Fの先は不詳だがおそらく野川に突っ込んで終わる)

今後 §

「とりあえず、もう少し突っ込んだ調査をしてみたい」

「何か感想があるかい?」

「天文台通りに出てセブンイレブンを見た瞬間、ここ寄ったことがあると思ったけど嘘で、実際に寄ったのはおそらく大沢交差点脇のファミマ」

「記憶違いでダメじゃん」

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