2018年07月17日
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続・予想を裏切る結果の梶野新田分水下流部の水路調査・ほぼ解明

Written By: 川俣 晶連絡先

現地調査 §

「また現地調査してきたぞ」

「それで?」

「前回よりより良く理解できた。この一角の水路網はほぼ確定できたと見なしても良いのではないか」

第1水路 §

第2水路 §

前回の【現地視察から存在すると思われる水路跡4】のA~B間について §

「ここは水路ではないらしい」

「じゃあなんだい?」

「用地が全て買収されていない中途半端な道路ではないか、という説がある」

第2経路G点から西進するルート §

「第2経路G点から西進するルートはやはりあるだろう。今回の調査ではそこはテーマではないから外した」

「いくら時間があっても足りないわけだね」

時系列 §

「上記第1水路が基本だが、当初は直進しないで第2水路の迂回ルートを取っていたのではないか、という気もする」

「それより前は?」

「更にもっと違う経路だったのではないか。今回の調査はあくまで痕跡を辿るだけの調査なので、痕跡に残っていないもっと古い経路は良く分からない」

迂回水路の理由 §

「第2経路が大きくぐるっと回って無駄な経路を辿っているように見える理由だが、どうも真ん中にある大きな屋敷が昔はもっと大きく、それを取り囲む形で水路があったのではないか……と思えるのだ」

「お屋敷があるの?」

「今は大量の住宅があるので分かりにくいけどね」

傍証 §

「F点付近には肉屋、魚屋、美容室、G点付近には酒屋があって小商店街になっている。またH点付近には吉野家(名主の家)跡地という説明板が立っている。やはりここには何かがあったような気がする」

「地域のキーとなる場所だね」

感想 §

「一応一本の線を見出せたので、すっきりした」

「これで終わり?」

「いや、また近くに謎を発見してしまった。どうしよう……」

謎

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