2018年08月02日
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三百字小説『エルフを叱る者たち』

Written By: 遠野秋彦連絡先

 エルフの村々を叱ってまわる聖職者集団があった。

 「エルフならエルフの自覚を持て! エルフらしく自然と共生して生きろ! 耳をもっと伸ばせ!」

 当然、ポテチを食いながら寝ころがってテレビを見ていると叱られた。

 だが、エルフだって禁欲ばかり要求されてはストレスが溜まる。

 ある日彼らは爆発した。

 エルフを叱る者たちを狩りたてて人間世界に送り込み、神保町のカレー屋で強制労働させたのだ。

 エルフを叱る者たちは、今日も接客態度がなっていないとカレー屋の店長に叱られた。

(遠野秋彦・作 ©2018 TOHNO, Akihiko)

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