あなたの知らない宇宙戦艦ヤマト著作権表記の真実: 70年代の知られざる泥沼 Kindle版
「電子書籍販売開始されています。みんな読んでね」
「ちょっと待て。調べ始めて数日で売り出してないか?」
「話題に気付いて即座に本が出せるフットワークの軽さが電子書籍の良いところ。勢いのある内に決着が付く」
「結局、なぜ本を書こうと思ったんだい?」
「宇宙戦艦ヤマトの著作権表記(コピーライト表記)が信じられないレベルでグダグダの泥沼だと気付いたので」
「泥沼ってどういうこと?」
「西崎義展サイドにポロポロと落ち度が見つかっちゃって、もう大変。ちょっと常識的に考えられないレベルでの問題が行列をなして迫ってきた」
「具体的にどんな内容?」
「おっと。調査結果の詳細は本を読んでくれ」
「それで、これはヤマト2202批判なのかい?」
「残念ながら21世紀の話はほぼない。範囲は20世紀に絞っているし、更に詳細な調査を行ったのは1980年までだ」
「ほぼ70年代の話ということだね」
「その通り。実はほとんど西崎義展と松本零士の話で終わる。ヤマト2199もヤマト2202も関係してこない話だ。それどころかSBヤマトも復活篇もほとんど出てこない。復活篇はかろうじてちらっと名前が出てくる程度」
「それで、この本は西崎派なのかい? 松本派なのかい?」
「個人的な心情は本を書くにあたって封印した。あくまで表記の問題だけに集中することにした。結果的に西崎サイドにも松本サイドにも落ち度があるらしいことが分かった。なぜこの問題が泥沼になったのかといえば、どちらにも落ち度があったからだ」
「どんな落ち度?」
「それは本に書いた」
「じゃあ結論はなんだい?」
「まあ、それは読んでのお楽しみだ」
「読めばどっちの勝ちか分かる?」
「いや、単純な勝者などいない。そんなシンプルで分かりやすい勧善懲悪の世界ではないのだ」
「じゃあ、どんな結論なんだよ」
「それは読んでのお楽しみ」
オマケ §
「結局、今回の調査では【こんなもん今更持っていてもしょうがないよな】と思ったヤマト1974主題歌EP、ヤマト1974ドラマ編LP、新たなる旅立ち主題歌EPが大活躍した」
「プレイヤーも持っていないのに」
「あと、何の役に立つのかと思っていた1冊だけのハードカバーのヤマト死闘編の小説本も活躍した」
「それもか」
「趣味の極地でどうでもいい存在に思えた熱血小説宇宙戦艦ヤマトなんか、決定的な役割を果たしたぞ。よくこれを買った、90年代俺。よくやった、俺、誉めてやる」
「オールスター総進撃だね」
「ついでに胎動篇のレーザーディスクまで活躍」
「そこまでか」
「幻想軌道1999でもらったと推定されるポストカードも大活躍」
「よくあるさらば宇宙戦艦ヤマトポスター絵柄のあれか」
「結果的に総力戦の調査だったよ。惜しむらくはヒューマンのPC-Engineのゲームの現物を調べたかったな。まだ処分してなければどこかにあるはず」
「すぐに出てこない貴重品も多いわけだね」
「あとね。アマダのカードも大活躍。あれを少しだけでもコレクションしていて良かった」
「まさに総力戦」
「本土決戦なのだ。撃って撃って撃ちまくれ。ヤマトの頭上を火の海にしろ」
「実際に火の海になったわけだね」
「もっとも、ヤマトの頭上じゃなくて、ヤマトビジネスをやっていた人たちが火の海になったのだけどね」
オマケ §
「宇宙戦艦ヤマトは面白い。でも、それは個別の作品が面白いという話ではないのです。全宇宙の変な著作権表記のために私は祈り続けます」
「そうか。宇宙の変か」