「これはなんだい?」
「N88-BASICの本だ」
「なぜ書いたんだ?」
「実はRS-232C経由で接続して、ターミナルモードのリモートBASICからFD1枚分のデータを読み出すだけで想像を数十倍上回る手間が掛かったので、少しは収入の足しになれと思って本を書いたのだ」
「なぜそんな手間が掛かった。N88-BASICに無知だったのか?」
「そうではない。実はスタンドアロンで使うN88-BASICとは全く違う振る舞いを見せてくれたのだ」
「同じ命令でも振る舞いが違う?」
「そう。知識は役に立たなかった。まあ、それを無知というなら無知だろう」
「それで悪戦苦闘したんだね?」
「そうさ。エラーメッセージすら受信できない環境であがいてみせた」
オマケ §
「ちなみにターミナルには終末という意味もある」
「だから終末のターミナルモードなんだね」