「これは【東映まんがまつり】の導入策としてはよくできていた」
「どのあたりが良かったのだい?」
「初めて映画館に来た子供の目線と、それを連れてきた親の目線が両方含まれているからね。それから映画館そのものも出てくる。初めての映画館体験を意識した作品だと思うよ」
「それだけ?」
「それから、個々のエピソードを長く引っ張らない。これも長所。四駒の集まりみたいな作品だからね。入りやすい」
「子供がいきなり拒絶しにくい作りと言うことだね」
「大人も入りやすい」
「内容そのものはどうだい?」
「いきなり宇宙から始まったり、皮肉が効いた話が多かったり、いろいろな味わいで終わったり、いろいろあって、割と面白かったよ」