「参ったねえ」
「何があった?」
「武蔵野市百年史をチラッと見たら凄いことが書いてあったよ」
「なに?」
武蔵野市百年史 記述編I 平成13年9月20日 p468
その一つは、戦争が激化するにつれて、「決戦下の自然文化園」として、その展示の説明が、すべて戦争と結びつけてなされるようになったことである。一例だけ挙げると、豚について「一年に二回、十頭くらいの子供を生む決戦動物」といったたぐいである。
「豚が決戦動物!」
「あとね。御殿山の雑木林がトラックの基地になったらしい。中島などの軍事工場のトラックだね。木炭トラックが一斉に動き出すと煙が林に充満したそうだ」
「えー」
「食料難だから市役所の職員が井の頭の池で鯉を釣って町内の妊産婦に配布したとか」
「そんな調子で戦争に勝てるのかよ」
「結局負けたけどな」
オマケ §
「武蔵野市百年史は分厚い本が何分冊にもなっていて凄い量だ。目次を見るだけでも一苦労。たぶん、きちんと見るといろいろ発見があるはずだ」
「凄い本なのだね」
「でも、市営プール関係の記述はあまり発見できなかった」
「ぎゃふん」