「実は雨上がりに向陽橋付近でハッと気付いたことがある」
「それはなんだい?」
「以下の写真の場所に、色が違っている場所がある。おそらく濡れたときに色の違いがはっきりする場所だ」
「どこだい?」
「分かりやすいように色を付けたよ」
「それで、君は何を考えたんだい?」
「この場所こそが水路跡ではないかと」
「向陽橋方面に向かう水路だね」
「もっともここで神田川の支流にクロスしちゃうので、本当に向陽橋方面に向かっていたと言えるかどうか分からないけどな」
「ぎゃふん」
考察 §
「このラインが正しいとすれば、水路跡は土地の境界そのものではないことになる。そして、そのまま現在の道路のラインにほぼ沿って進み、正面の神田川付近の水路跡に直結できる」
「いろいろ辻褄が合うわけだね」
「それどころか、つながりが分からなかった水路跡が生きてくる」