2019年12月05日
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三百字小説『死海の魔球』

Written By: 遠野秋彦連絡先

 魔球投手の橋祐馬は自らの分身バラバラ魔球が打たれてしまったので、次の魔球を考えた。橋祐馬は世界をまわって、死海に来たときにデッド魔球というアイデアを得た。

 デッド魔球は必ずデッドボールになる魔球だ。もちろん、投げていると必ず出塁されてしまう。しかし、選手全員を負傷させ、戦闘不能にすれば不戦勝を手に入れることができるのだ。

 橋祐馬は死海にこもって練習し、ついにデッド魔球に開眼した。

 「その話本当なんですか?」

 「ホントホント。死海文書にも書いてある」

 「嘘だな……」

(遠野秋彦・作 ©2019 TOHNO, Akihiko)

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