2020年08月06日
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イナズマイレブン・世界への挑戦編第100~101話感想

Written By: トーノZERO連絡先

  • 100 奇跡!カッパとの遭遇!?
  • 101 激突!虎と鷹!!

 この2話は、ライオコット島に来てからあまり出番がないヒロト、木暮、虎丸、飛鷹に出番を作るためにあえて作られて感じがあって、全般的に無理がある感じですね。みんな良いキャラだけど、上手く全体と整合していない感じがあります。

 やはりアジア予選編とライオコット島編には断絶があります。

カッパが生まれるメカニズム §

 ヒロト、木暮、虎丸、飛鷹に共通するのは以下の2条件です。

  • スター選手ではない
  • 外国チーム関係者との因縁がない

 豪炎寺も外国選手との因縁はないのですが、スター選手ではあるので出番があります。

 鬼道も、外国チーム関係者としての影山に因縁を持ちます。

 そういう条件がないのが以上4名です。

 本当は栗松もそうなのですが、彼は日本に帰されました。

 吹雪、染岡のあたりは微妙なラインですが、まあスター選手のうちでしょう。

 問題は、ヒロト、木暮、虎丸、飛鷹で、脅威の侵略者編、アジア予選編を通してもの凄く存在感を見せたにも関わらずライオコット島編ではほぼ見せ場がありません。

 ここでともかく強引に見せ場を作った感じでしょうか。

 しかし、ドラマ作りには第3者が必要であるにも関わらず、彼らにはそういう因縁がありません。虎丸にはホームシックという設定を持ち込んで何とか解決します。本来関係ないはずの乃々美お姉ちゃんが第3者ですね。飛鷹は鈴目を引き合いに出して第3者とします。

 問題はヒロトと木暮で、この二人は過去の言及するとややこしい複雑な状況を連れてきてしまいます。爽やかな熱血青春からはみ出してしまいます。ではどうするか。ゲストキャラを出すしかありません。しかし、たった30分で因縁を作ってドラマを展開して解決するのは大変です。それに、後に尾を引くような設定の追加は避けたいところです。

 それを考えるとカッパが出てくるファンタジー展開は望ましいものでしょう。

 存在したのかどうかも分からない森の中のカッパ世界です。

 これなら次のエピソードに引っ張りません。

 そもそも、日本ではないライオコット島にカッパがいるのは妙ですし、それにあれが本当にカッパだったのかも分かりません。

円堂はカッパを本当に見たのか? §

 ヒロトからカッパはやはりいると言われて変な顔になる円堂。

 朝に、カッパを見たと騒いだ円堂とは思えません。

 実は、円堂がカッパを見た過去ごと消えているのかも知れません。

落とし穴は掘れるか? §

 宿舎の前にあった落とし穴。

 木暮が染岡を落とした穴です。

 明らかにみんなここを通って宿舎の前に来ているので、彼らは落ちず染岡だけ落ちるのは不自然です。

 たぶん、これも超次元サッカーのなせる技です。

それでも飛鷹は良いキャラ §

 そもそも、悩む虎丸の相談役にふさわしのは綱海か豪炎寺の方です。

 飛鷹はビギナーを卒業したばかりのレベルで、アニキぶって相談に乗るタイプではありません。やはり、年上の先輩として自信たっぷりに話をするのは不自然です。

 でも、それはそれとして飛鷹は良いキャラです。

 声がいいし、語りの口調もいい。

 特に、雷雷軒の裏メニューを作ってしまうところや、それにダメ出しされて焦るところも含めて良いキャラです。

 まあ、食堂の手伝いをした虎丸と雷雷軒に関わった飛鷹はそれなりのコンビということかもしれませんが。

まとめ §

 壁を越えたヒロトを含め、何が凄い技を改めて修得わけでもなく、あってもなくても大差ない独立したエピソードですね。乃々美お姉ちゃんの弁当を食ったかどうかは、その後の試合展開におそらく影響しません。

オマケ §

「飛鷹」

「なんですか円堂さん」

「おまえに新しい必殺技を授けよう」

「本当ですか!」

「新戦法だ!」

「どんな内容ですか?」

「太陽の中に向けてシュートを撃つと相手は眩しくてボールを見失うという技だ」

「円堂さん。それは紫電改のタカの読み過ぎです」

「そうか? ブラックホールやワームホールを使うよりも現実的な技だと思うけどな」

「……」

「あ、櫛で髪型を直してる」

オマケ2 §

「必殺タクティクス、逆タカ戦法!」

「おお!」

「ボールを飛鷹と逆サイドに集めるんだ!」

「円堂さん、いくら俺の経験が浅いからって……」

オマケ3 §

「円堂さん、いい加減、紫電改のタカで俺をオモチャにするのはやめてくれますか?」

「悪いな、飛鷹。紫電改のタカはもうやめる」

「良かった……」

「次はグランプリの鷹で」

「……」

「あ、櫛で髪型を直してる」