古代進のモデルを松本零士は広瀬武夫と考えていたが、西崎義展は乃木希典と考えていたという仮説を思い付いた。
広瀬武夫は戻って来ない部下を捜して戻ってしまう軍神。戦前の超有名人。
乃木希典は明治天皇が死んだ時に自刀してしまった軍神。戦前の超有名人。
ヤマト1974の山本を待つ古代や、宇宙要塞爆発後に真田を捜しに行く古代は広瀬的。
一方で、乃木希典は自分が死なせた兵士のことを悔やむような男で、これは完結編の古代的。
両者は非常に近いものの、微妙に違う。
この違いは松本零士と西崎義展の断絶を象徴するようなものではないだろうか。
こんな本を書くから、こういう話を考えてしまった。
乃木希典は本当に軍神だったのか? 幻に包まれた軍神の歴史