2020年11月03日
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ENIACからXMLへ 元XMLユーザーグループ会長が語るマークアップ言語とメタ言語の歴史

Written By: 川俣 晶連絡先

表紙 ENIACからXMLへ 元XMLユーザーグループ会長が語るマークアップ言語とメタ言語の歴史

「これはなんだい?」

「新刊だ」

「どんなことを書いたんだい?」

「文字処理、マークアップ言語とメタ言語という観点からXMLへの歴史だな」

「具体的に何を調べたんだい?」

「まず。最初に文字を処理したコンピュータは何かだな。そして、文字に機能としての意味を与えたマークアップの初めてはどれか。メタ言語の初めてとしては最初のコンパイラコンパイラは何か……とか」

「それでテーマはなんだい?」

「メタの恐怖だ」

「メタの恐怖ってなんだい?」

「些細な知識の差で、【自分は分かっていないことすら分からなくなること】さ」

「それは恐いね」

「そもそも、なぜyaccには恐怖がないのにXMLにはあるのか。歴史を通してそこを考察して終わる本だ」

「売れると思うかい?」

「思わないので値段は少し高めに設定した」

「実際は多くの人にアピールできると思うかい?」

「HTML誕生への道を書いた本だからな。本当はかなり多くの人に読まれても良いと思うのだが、おそらく大多数の人は興味を持たないだろう」

「どうしてそう思うんだい?」

「そんなものに興味があるならみんなSGMLに詳しい筈だ」

「ぎゃふん」

「ちなみに表紙は文書の重さで沈む軍艦だ」

「なぜそんな絵が……」

「SGMLに出てくる定番なのさ。軍艦の文書が多すぎる話が」

表紙 ENIACからXMLへ 元XMLユーザーグループ会長が語るマークアップ言語とメタ言語の歴史