2021年03月24日
川俣晶の縁側歴史と文化下高井戸周辺史雑記 total 1409 count

玉川上水下高井戸3丁目支流仮説

Written By: 川俣 晶連絡先

 玉川上水北岸が崖地になっている箇所は、水路が存在した可能性が高いという知見を得たので、高三方面をもうちょっと調べてみた。

 その結果、いろいろと面白いことが分かった。

仮説1 §

 玉川上水北岸が崖地であること、道路脇に不自然な細長い割り振りの土地が割と多く存在することから、以下の場所に水路があったのではないかという仮説を得た。

仮説2 §

 裏付けを取るための今昔マップ2で1945年の航空写真を見たところ、既に宅地化が進んでいて良く分からなかった。そこで、1936年の航空写真を見たところ、うっすらと異なる水路らしいものがなんとなく見えた。このラインをもう1つの仮説としたい。

 この仮説の長所は、藤ノ木ベーカリーの2つ隣、Kコーポ脇の不自然な空き地の理由を説明できること。まさにこの仮説のラインに乗る位置にある。

Kコーポ脇

 ここは、奇しくも下高井戸にあった・愛のコスモゾーンの向かい側である。

推定 §

 仮説2の流路はここが農地だった時代の水路だろう。仮説1の水路は直線的でありすぎるので、おそらく宅地化されたあとのものではないか。それ以前はなかったか、あったとしても別の経路ではなかったか。

下高井戸周辺史雑記