「TTFCには想像を絶する奥行きがあった」
「どんな奥行きだい?」
「それこそ、5年3組魔法組まであると喜んでいる場合ではなかった。なんと、良く見たら50年代の子ども向けモノクロ映画まであった」
「それは想像を絶するね。ってか、そもそも君は産まれてないだろう」
「しかし、少年探偵団となれば興味はある。昔は江戸川乱歩も読んだし、BD7の少年探偵団は子供の頃に見ていた」
「ふむふむ」
「というわけで興味があったので見てみた」
「それでどうだった?」
「最初はどうかと思ったが、最初に怪人二十面相の正体を暴くあたりから面白くなって来た。怪人二十面相、変装で出まくり。しかも最後は探偵に化けて明智小五郎と一騎打ち。良くできてるじゃないか」
「それだけ?」
「いや、最後は【続く】でずっこけた。たしかに【第一部】だよ、これは」
「えー」
「まあ社長シリーズだって正続二本でセットだから前後編の映画は当時普通だったのだろう」