「この本を書いている時に分かったことがある」
LEOTARD ANIME 198X・一般女性が誰しもレオタードに憧れた時代
「何が分かったんだ?」
「めぞん一刻の原作単行本(15冊組の場合の5巻)収録の【見るものか】は、実は当時のレオタードを巡る状況を全てたった一話で描ききっている」
「レオタードを巡る状況とは?」
「こんなところだな」
- レオタードは主にエアロビクスとジャズダンスである
- 多数派の女性は、好奇心がある。買ってみたい、着てみたいという隠された欲望があったりする
- しかし、他人に見せるのは恥ずかしい
- 実際にやってみるときついので音を上げる
- 男は、レオタード姿の女性をとても見たい (女の方は見せたくない)
- レオタードと聞いて異様に興奮する男も多い
「なるほど」
「これらの要素が、たった1つのエピソードに過不足なく含まれている。これは、高橋留美子の偉大さ示す一つの証拠と言えるだろう」
「否定的な価値観も肯定的な価値観も描かれているってことだね」
「女性的な価値観も男性的な価値観もちゃんと描いてあるよ」
「見事なり、高橋留美子」
「まあ、詳しくは上記の当該書籍を読んでくれ」