2004年08月01日
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紙の博物館

Written By: 川俣 晶連絡先

 今日は紙の博物館に行ってきました。

紙の博物館紙の博物館 [300x225] [600x450] [750x562] [1000x750] [1632x1224]

 飛鳥山3つの博物館のうち、2つまでは既に行っていましたが、これで最後の1つも入ることができました。

飛鳥山3つの博物館飛鳥山3つの博物館 [300x225] [600x450] [750x562] [1000x750] [1632x1224]

 ここに行こうと思った理由はさほど複雑なものではありません。予定通り後半の入院に入った父を見舞いに癌研に行った帰りにまわるのに最適な場所だったということです。

紙について知ること §

 一時期は、電子出版に関わり、いつまでも紙が絶対だと思うんじゃないぞ、というような主張をしたこともあります。

 最近では、インターネット知の欠陥に対する考察あるいは与太思考から、紙の本に当然のものとして備わっているいくつかの資質がインターネットには欠落していて、現状では「本を読まない知」が十分であることはあり得ないな、というようなことを思うこともあります。

 そんなバックグラウンドで、紙についての博物館を見ると、これまで当たり前だと思い込んでいた紙には、思いもよらない豊潤さと壮絶さがあることを思い知らされ、衝撃的に心を打たれてしまいます。紙を馬鹿にすることは、とても誤った態度だと思いました。

 もちろん、紙を馬鹿にしてはいけない、と言うことと、紙を絶対神聖視することはイコールではありません。紙だけが情感や情報を伝達できる唯一の媒体であると考えるのはナンセンスです。しかし、一方で、もはや紙など不要と考えることも同じレベルでナンセンスです。

紙は格好いい、という発見 §

 まず、入ってすぐに見える紙を製造する機械の模型。これが格好良いのです。映像資料で見える同種の機械を見ても格好良いので、これは格好良いものだと思って良いのでしょう、たぶん。

 更に、展示してあったチップ運搬船の模型も格好良い! 甲板左右にレールがあってその上に移動可能なクレーンが付いているのですが、これまためちゃめちゃ格好良いのですよ。

 他に、チップを砕く装置の実物らしいものも置いてありましたが、これも迫力がありますね。

ヒエログリフの複製品 §

 3つの言語で同じ文章が書かれていたというヒエログリフ。その複製品が展示されていました。写真では見たことのあるものですが、こうして形あるものとして見ると、また異なる感慨がありますね。

パピルス §

 ミュージアムショップで、パピルスであるとか、それを作るセットのようなものが売られていたように記憶します。これも面白いですね。

近道発見! §

 紙の博物館関係の資料を見ているときに、飛鳥山公園から王子駅南口に抜ける近道が図示されていました。

 そこで、実際に行ってみると、ありました。児童公園のあたりから鉄道側の下に降りていくと、JR東北線などの上をまたぐ歩道橋があって、その先を下るとJR王子駅南口でした。従来の北口から出て大回りする経路と比較して、かなりの時間短縮になります。

 つまり、JR王子駅から3つの博物館に行く場合以下の手順を取ると時間短縮できるということです。まず、京浜東北線でできるだけ南端に近い車両に乗ります。王子駅で下車したら、南口の改札を抜けます。そして、山が見える方(都電が見える方の逆側)に出て、線路をまたぐ歩道橋を渡ります。突き当たりの左側の坂を上がっていくと児童公園が見えます。そこを突っ切った先に3つの博物館が見えます。この経路を使った場合の問題は、ほとんど都電が見えないこと、公園の大半を通過しないので公園の他の歴史的な遺物を見る機会が失われることです。

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