2002年02月26日
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真に印象深い最終回とは

Written By: トーノ・ゼロ連絡先

 昨日のDr.リンは最終回でした。最初のコラムが最終回の感想というのも妙な巡り合わせではありますが。最終回といっても、印象に残る最終回と残らない最終回があります。広げたオモチャ箱を片づけるだけの最終回は、あまり印象に残りませんね。つまり、しがらみや伏線に決着を付けるだけなら、それを見ることで納得してしまうので、それ以上イメージが膨らまないわけです。それに対して、印象に残る最終回とは、何か新しいものを作品に付け加えてくれる内容を持つものと言えます。

 印象に残る最終回の典型的な例は、宇宙戦艦ヤマト第1シリーズでしょう。最大の敵であるガミラス本星を倒すことも、念願の放射能除去装置の入手も既に消化済みであり、最終回における宿敵デスラーの襲撃は、けしてヤマト最大の脅威というわけではありません。しかし、その状況がもたらしたものは、ヒロインの死によって主人公が抑圧されていた自分の感情に気付くというもので、それまで進められてきたヤマトのストーリーの新しい局面を切り開く内容であったと言えます。

 さて、Dr.リンの最終回です。まず、フォーマットからして普通ではありません。オープニングは、いつもの主題歌ではなく、主題歌のインストバージョンを静かなピアノで聞かせてくれます。しかも、モノトーンの画像、荒廃した大地、そこを最終的な白いコスチュームを着たボロボロの明鈴がよたよたと歩いていくという衝撃的な映像です。そして、飛鳥も同じようにたった一人で歩いています。二人はくじけそうになりながらも諦めず名前を呼び合い、そして出会います。しかし、大地は崩壊を続け、彼らの立っている場所すら消えていきます。全ての大地が失われ、落下し続ける明鈴と飛鳥。二人は落下しながらそのままキスを交わします。絶望の限界状況で愛を信じたことが奇跡を生み、滅びつつあった世界はなぜか元に戻ってしまいます。このへんの展開に理屈や文句を付けるのは野暮というものでしょう。変身して戦えば問題が解決するという安直なストーリーから脱皮して、それとは違う何かに進化したのですから。愛を信じてキスを交わすことが世界を救うという考えは、どう見ても、変身して戦うことよりも素敵な考えです。

 そして、映像技術や演出面でも見所が多いと思いますが、それはまさに作品を見て確かめることでしょうから、細かくは書きません。ただ、3DCGの使い方が非常に良かったということだけは特筆すべきでしょう。特に、崩れる大地の描写と、エディの車のたこやき号と電車の併走シーンは、普通のセルアニメでは得られない動きの快楽を見せてくれたという点で、素晴らしいものでした。こういう3DCGの使い方が今後も増えていくことを期待します。

 と~のは、毎朝鏡を見て笑顔を作ってハオユンライラと唱えることを勧めたDr.リンを応援しています。


ご注意: このコンテンツは、「バーチャルネットライター と~のZERO歳」と呼ばれるサイトに書き込まれた内容を変換して、本サイトに転送したものです。このコンテンツの内容は、「と~のZERO歳」という仮想人格が書いたものという設定であり、謎のアニメ感想家トーノ・ゼロと限りなく近いものの、必ずしも同一人格ではないことをお断りしておきます。

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