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2002年06月06日
トーノZEROアニメ感想サイコアーマーゴーバリアンtotal 3168 count

実は見るべきところの多い秀作であり、マジンガー系アニメで最も存在意義が大きい作品かも?

Written By: トーノ・ゼロ連絡先

 ふと思い出したので書いておきます。

 巨大ロボット・プロレス・アニメの開祖として有名なマジンガーZというアニメがあります。けして巨大ロボットの元祖というわけではなく、それ以前にも、巨大なロボットが暴れまわるアニメが無かったわけではありません。しかし、マジンガーZは、プロレステイストを持ち込んで、1つの文法を作り上げ、多くの模倣者を生み出したという意味で、アニメ史上に名を残すことになったのです。マジンガーZは非常に人気が高い成功作となり、その後、グレートマジンガー、グレンダイザーなどの続編を生み出します。しかし、ワンパターンを毎週繰り返しては徐々に飽きられ、この路線は終わってしまいました。

 とはいえ、マジンガーZの大成功の記憶は様々な人々に強い印象を与えたようで、マジンガー系のテイストを持った作品は何回もアニメ作品として生み出されています。たとえば、1984年にゴッドマジンガーというアニメが作られていますが、これは異世界ファンタジー系の内容であり、主役ロボットのデザインがマジンガー系であるという以外に、これといって関連性の無い話でした。

 さて、こういったマジンガー系リバイバルアニメの1つとして、サイコアーマーゴーバリアンは位置づけられると思います。

 放送は1983年に行われましたが、強力な裏番組のためか、あまり見ていたという話を聞きません。この点で、損をしている可能性は大いに考えられます。つまり、ちらっと見たら作画がヘロヘロで迫力もなく、駄作という印象しか残らないということです。

 しかし、極めて秀逸なシナリオと、独特の味のある音楽は絶品です。特に、シナリオに関して言えば、他に例がないほど水準が高かったと思います。数十年のアニメ史全体を見回しても、これほど水準の高いシナリオを得たアニメは、そうそうあるものじゃないと思います。

 本作はマジンガーZとのストーリーの関連性はありません。シナリオ的に本作を一言で要約すれば、「りりかSOS」のロボット版と言うことができると思います。つまり、いきなり普通の子供達に、「おまえたちは超能力があるからロボットに乗って侵略者と戦え」と無理強いすることから、当然起こりえる物語が丹念に描かれていたと思います。いきなり、そんなことをしろと言われても、急に熱血して暴れ回れるわけがありません。ある意味で、その点を無視しなければ通常のロボットプロレスアニメは成立しないところですが、あえてそこを逃げないで正面から捉えたという点が本作の良心でしょう。逆に言えば、これによって本作はプロレスではなくなってしまい、巨大ロボット「プロレス」ファンから受けが悪いと言えるのかも知れません。

 さて個人的に特に印象に残ることが3つあります。1つ目はヒロイン達の魅力。綺麗事ではなく家庭環境まで生々しさを包み隠さず描いたことが、グサッと来たと同時に、本当に守ってあげたい気持ちを視聴者に引き起こしたと思います。

 2つ目は主人公が常に双子の女の子の超能力のサポートを受けながら戦っていたことです。仲間がいてこそ戦えるという描写を行うアニメは多いけれど、最前線の戦士の協力だけが描かれることが多く、後方にいる女子供から支援されて、やっと戦えるという描写は多くないと思います。

 3つ目は、主人公らの司令官役の異星人と一緒にいる人間型ではない生物、オルドンのずばり本音をえぐるような皮肉な発言の数々。彼のおかげで、登場人物は取り澄ました綺麗事の仮面を維持できず、本音を吐き出さざるを得なくなっていました。このキャラクターは、ほとんど類似パターンを他の作品に見いだせません。

 しかし、見るべきところの多い作品であったものの、全体として極めて低予算で作られたようで、アニメとしての見応えはイマイチだったことは否定できない事実です。ですから、本作を「知られざる傑作アニメ」と評価することはできません。アニメは総合芸術であり、総合評価によってのみ、「傑作」と評価できるものだと思います。その意味で、本作は条件に該当しません。ですが、無かったことにされるのは、あまりに惜しい作品だと言えます。

 OVAのマジンガー系アニメはまったく見ていないので、断言ははばかれますが、少なくとも私が見た範囲内で、もっとも存在意義のあるマジンガー系アニメは、本作ではないかと感じます。

 というわけで、と~のは、サイコアーマーゴーバリアンを応援しています。


ご注意: このコンテンツは、「バーチャルネットライター と~のZERO歳」と呼ばれるサイトに書き込まれた内容を変換して、本サイトに転送したものです。このコンテンツの内容は、「と~のZERO歳」という仮想人格が書いたものという設定であり、謎のアニメ感想家トーノ・ゼロと限りなく近いものの、必ずしも同一人格ではないことをお断りしておきます。

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2006年03月30日サイコアーマー ゴーバリアンDVDBOXだ!!From: バロブログBARONBLOG

1983年放映の永井豪とダイナミック企画原作の巨大ロボットアニメが待望の、いや奇蹟のDVDBOX化!! 3/25発売!…っと、この記事書いてたら、すでに発売されてたか(笑)!でも、今日、店を廻って来たが、売ってないよ!どこにも(笑)! 町に出ないとないな。さくらやホビー館.. 続きを読む

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