Written By: 川俣 晶
「電車の中で読むように鞄に入れていた」アンド「電車に乗る機会が少ない」という事情で遅れましたが、読み終えました。
子供の頃に読んだ本の割に、ちゃんと覚えている通りのあらすじでびっくり。よくそこまで覚えていたものだと感心します。
しかし、記憶が狂っている部分もありますね。放校になってしまうハイルナーはもっと「左翼的な悪い」思想に染まっていたような印象がありましたが、そういうものではないですね。
それにしても、優等生が堕落して、悪い友達を作って、最後にはただの人になって死んでしまうという、かなりアレな話と言えます。こういうものが、子供に読ませるべき文学として推奨されるのはとても好ましいことでしょう。
もっとも、文章的に読みにくい部分があるのは事実だから、少しは直した方が良いかも知れないと思いつつ、きっと文章を直すと教育関係者達はいちばん肝心な部分を取り除いてしまって無意味化してしまうのだろうな、という疑念もぬぐい去れません。特にこの話は教育批判的な部分も多分に含みますからね。
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