2003年10月29日
川俣晶の縁側ソフトウェアMagSite1開発日誌total 1915 count

オータムマガジンにサイト「と~のZERO歳」のデータを統合する意味

Written By: 川俣 晶連絡先

サイト「と~のZERO歳」のデータ統合 §

 オータムマガジンにサイト「と~のZERO歳」のデータが統合されました。

 詳細は、謎のアニメ感想家トーノZEROと、サイト「と~のZERO歳」のコンテンツの統合についてに述べていますが、開発者の立場から、これがどんな意味を持つのか、少し語ってみたいと思います。

MagSite1はどこから来たのか? §

 そもそも、このMagSite1というソフトは無から突然できあがったものではありません。もしかしたら、weblogブームに触発されて、それらのツールを真似して作り始めたのではないか……と思う人がいるかもしれませんが、そういう経緯はありません。何しろ、weblogが何であるのか、最近までさっぱり分からなかったぐらいです。いや、今でもweblogが何であるのか、やはり分かりません。人によって定義が違うので、私にはweblogという存在がぼやけて見えます。

 MagSite1のルーツは、サイト「と~のZERO歳」にあります。これを開発した直接的な動機は、有名なちゆ12歳というサイトのような定型化され、頻繁に更新されるサイトを作ることでした。それと同時に、ASP.NETの試験的な利用という意味合いもありました。かくして、「と~のZERO歳」システムは作られ、意外にも上手く機能しました。作成されるコンテンツは、定型化され、それほど大胆なものは書けません。それでも、手間が軽減されることの価値は大きく、なんと遠野秋彦さんの仮想上の妹である「と~のちゃん」は、ほぼ毎日アニメの感想を書き続けました。表現力や自由度の大きさよりも、手軽であることの方が重要である、という大きな教訓でした。

 そこで、よりパワフルかつ手間を少なく、そして誰もが容易にカスタマイズしして使えるソフトとして、MagSite1は構想されたわけです。

よりパワフルに §

 パワフル、というのは、たとえばキーワードの構造にあります。「と~のZERO歳」システムは、キーワードに階層がありません。そのため、キーワードからコンテンツの趣旨を判別することが難しいという現象が起きていました。たとえば、同じ名前のゲームとアニメがあった場合、どちらについて書いているのか、キーワードからは区別できません。MagSite1上では、「アニメ感想」や「ゲーム日記」のようなキーワードを作ってから、その下に、作品名のキーワードを作ることができ、これによって区別ができます。(あらかじめ、そういう構造を意識したキーワードを構想しなければなりませんが)。

より手間を少なく §

 手間が少ない、というのは、いくつかの項目があります、1つは、「と~のZERO歳」システムではコンテンツをXHTMLで書くしか方法が無かったのに対して、MagSite1では、プレーンテキストと簡易オーサリング言語のMagMLを提供することです。何も考える必要のないプレーンテキストで書くと楽で手間も少ないのはもちろん、MagMLもXHTMLよりはるかに少ない手間でオーサリングできます。「と~のZERO歳」システムでも、ボタンを押すと各行に<p>と</p>を追加する機能がありましたが、そのボタンを押す手間を省くだけでも、楽になったと言えます。

 もう1つは、キーワード指定です。「と~のZERO歳」システムでは、手入力でキーワードを打ち込む必要がありました。しかし、MagSite1では、キーワード階層をナビゲートして目的のキーワードの管理ページに行き、そこで新規コンテンツ作成のリンクをクリックするだけです。既に登録済みのキーワードなら、それをタイピングする必要はありません。

 他にも画像管理などが、ずっと楽でかつ強力になっています。

容易にカスタマイズ可能に §

 容易にカスタマイズというのは、以下のようなことです。「と~のZERO歳」システムではサイトの名前やタイトル画像のURL、管理者の名前やメールアドレスなどが全てプログラム内にハードコードされていました。そのため、「と~のZERO歳」システムは、「と~のZERO歳」というサイトを稼働させるためにしか使えません。カスタマイズするということは、ソースを大幅に書き換えることを意味していました。実際、DeltaNetという派生ソフトを作成しましたが、これは作った瞬間から本家「と~のZERO歳」システムの進化から取り残されることを運命づけられたものでした。

 しかし、MagSite1では、サイトの名前などの指定は全てWebブラウザから変更できるようになっています。ただ変更できるだけでなく、キーワードごとに指定を変えることもできます。実際、オータムマガジンでは、管理者の名前と電子メールアドレスが、遠野秋彦や、トーノZEROのキーワード下では違うものが指定されています。興味のある人は、確認してみて下さい。

「と~のZERO歳」システムよ、ありがとう §

 というような訳で、「と~のZERO歳」システムとは、MagSite1のプロトタイプといえます。そして、その運用から得られた様々な経験を元にして、より使いやすくパワフルなソフトとしてMagSite1はデザインされています。海の向こうのブームに流されて真似をしたものではなく、実際に運用した結果をフィードバックしたものですから、(好き嫌いがあるので万人がそう思うかどうかは別として)使いやすい部類に入るものだと思います。

 そういうノウハウを与えてくれた「と~のZERO歳」システムよ、ありがとう。

 使命を終えて、機能を停止したプログラムに、お礼の言葉を述べたいと思います。

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