リッチなユーザー管理機能の愉悦 §
Windows NT系カーネルでは、かなり凝った(UNIX like OSよりもきめ細かい)ユーザー情報の管理ができるわけで、それはいろいろな意味で役に立つものです。そして、Windows NT系カーネルを使ったWindows XPでも、それは役に立つものです。
そういう認識で、長い間問題なく過ごすことができていました。基本的に、Windows XPを使う場合は、Windows XP Professionalを使用していたので、ここで取り上げている問題には気付かないでいた、と言うわけです。
リッチなユーザー管理が使えない!? §
ここで取り上げている問題とは何か?
それは、Windows XP Home EditionではWindows NT系カーネルで提供される機能を十分に発揮させるまともなユーザー管理ができない、と言うことです。コントロールパネルからユーザーアカウントを開くと、素人にも扱えそうな単純化されたユーザーインターフェースしか見えません。かといって、管理ツールのコンピュータの管理を開いても、ユーザー管理ができません。
もちろん、単純化されたユーザー管理だけで用が足りていればよいです。
しかし、どうもそれで済まない状況に直面していました。
3台のVAIO間で遭遇する問題 §
私の部屋には、録画用のVAIO RXシリーズが現在3台あります。RX61が2台に、RX63が1台です。ここで問題になるのは、RX61がWindows 2000 Professional、RX63がWindows XP Home Editionであるということです。ファイル共有を使って、他のマシンの仮想ドライブを外部キャビネットとして録画データを転送するとき、どういうわけか、RX63からRX61に接続する場合に、認証情報の入力が要求されるのです。そこで問題なのは、起動するとログオン画面抜きで利用可能になるRX63が、どういうIDとパスワードで起動しているかさっぱり分からないということでした。ちなみに、起動すると認証画面抜きで起動することは、VAIOの録画機能のGigaPocketに必要なことなので、ログオン必須にはできません。(こうなっていないと、停電から復帰して自動起動したとき、自動的に録画スタンバイに行くことができない)
どのIDとパスワードで自動ログオンするか明示的に設定することは、Windows 2000 ProfessionalやWindows XP Professionalでは容易です。
(2003年11月25日23時17分頃追記。……と書いてしまいましたが、Windows XP Professionalでは容易ではないですね。勘違いでした。Windows XP Professionalではユーザーの詳細の管理はHome Editionより容易ですが、自動ログオンの設定に関してはHome Editionと同じようです)
では、Windows XP Home Editionでは設定できないのか。
まさかこんな方法があったとは §
気になって調べてみたら、すぐ解決しました。
以下のページにずばり答えがありました。
Windows XP で、ログオン画面を表示させずにコンピュータに自動的にログオンするには
ここで述べられているように、Windows XP Home Editionでも、コマンドラインからcontrol userpasswords2と打てば、詳細なユーザー設定が可能となるダイアログボックスを開くことができます。
これで、Windows XP Home Editionであっても、ただ単に自動ログオンを行うユーザーを設定するだけでなく、必要な設定が全てできるようになりました。
出来ない、あるいは出来ても面倒な操作を要求されると思い込まないで、気になることは調べてみるものですね。
と言うわけで、これは自分のための備忘録としてここに書いておきます。きっと数時間後には忘れているはずですから (汗)。