2003年12月07日
川俣晶の縁側歴史と文化歴史資料館巡りtotal 7019 count

江東区中川船番所資料館・特別企画展 江東地域の400年-小名木川とその周辺-・旧小松川閘門・荒川ロックゲート

Written By: 川俣 晶連絡先

江東区中川船番所資料館 §

 今日は、江東区中川船番所資料館に行ってきました。23区の歴史資料館を全て巡ろうと思ったとき、江東区は深川江戸資料館に行って終わったと思ってしまったのが間違いで、他にいくつかの施設がありました。その1つとして、江東区芭蕉記念館に行ったりしていましたが、その他にとても気になっていた施設がありました。それが、この中川船番所資料館です。

 もっと早く行っても良かったのですが、できれば企画展をやっている時期の方が良いと思って、後回しにしていました。そして、特別企画展 江東地域の400年-小名木川とその周辺-が今日までだったので、仕事が煮詰まっているというのに行ってきました。

 場所は、都営新宿線東大島駅の近くです。小名木川が旧中川と合流する場所にあります。

 そもそも、中川船番所というのは、幕府が江戸に出入りする船を検閲する一種の関所ですから、こういう水運の要衝にあるべき施設です。それの跡地に施設を作るなら、当然のロケーションということになります。

 さて、うっかり間違えて、東大島駅で、目的地に遠い方の改札を出てしまったので、遠回りして、歩きました。歩いた感想は、広い、人が少ない、車も少ない、というものでした。旧中川は荒川などど比較して、それほど大きな川ではありません。しかし、それでも、近所の神田川に比べれば大きく広い川です。それなのに、人も少なければ車も少ないので、なおさら広く感じられます。

 中川船番所資料館の前の信号は、驚いたことに歩行者用信号の無い信号機でした。ずいぶん長いこと、こんな信号機は見ていないような気がします。妙に新鮮に感じられました。

歩行者用信号機のない交差点歩行者用信号機のない交差点 [300x225] [600x450] [750x562] [1000x750] [1632x1224]

 この交差点の左前方の角が中川船番所資料館です。

江東区中川船番所資料館江東区中川船番所資料館 [300x225] [600x450] [750x562] [1000x750] [1632x1224]

 特別企画展の立て看板も立っていました。

中川船番所資料館の入り口中川船番所資料館の入り口 [300x225] [600x450] [750x562] [1000x750] [1632x1224]

 内容ですが、まず、常設展の方から。残念ながら、常設展の一部は、場所を特別企画展に明け渡していて、見られませんでした。残りの展示だけでも、けっこう面白いと思いました。実際に船番所を再現した実物大の模型の中に入り込んで歩くことができるあたりは、なかなかです。

 特別企画展の方は、古い写真も多く、なかなか楽しめました。その中で、大いに焦ったのは、小名木川駅という鉄道駅の多くの写真です。そんな駅があったろうかと、とても焦りました。しかし、説明を見ていくうちに謎が解けました。小名木川駅とは貨物専用駅だったのです。それなら、知らなくても不思議はありません。また、今は存在しないため、地図を見ても載っていないのは当然のことでした。

 さて、外を眺められる部屋で、1つ面白い情報を知りました。この中川船番所資料館の斜め向かいのあたりに、旧小松川閘門というものがあって、その向こうに新しい閘門が作られているというのです。

旧小松川閘門 §

 中川船番所資料館を出た後で、さっそくそちらに向かいました。旧中川と荒川に挟まれた大島小松川公園の中に、旧小松川閘門がありました。

旧小松川閘門旧小松川閘門 [300x225] [600x450] [750x562] [1000x750] [1632x1224]

 これは、旧中川と荒川の間にかつて存在した水路の水位を調節するための施設の一部ということになります。かなり高い丘の上にありますが、これは上の部分だけで、下の3分の2は埋まっているようです。ここと、もう1つ荒川側の閘門によって、船を通していたようです。船を中に入れてから閘門を閉じて水位を行き先の川の水位に合わせて開くわけですね。

荒川ロックゲート §

 旧小松川閘門は水運が不用となって廃止されたようですが、最近になって、阪神淡路大震災の教訓からやはり水路は必要ということで、新しい閘門が建設されていました。陸上交通が寸断されても、水路から物資を輸送できることは重要である、ということのようです。

 まだ荒川側の施設しかできていないようですが、それは立派に出来ていました。

荒川ロックゲート荒川ロックゲート [300x225] [600x450] [750x562] [1000x750] [1632x1224]

 これの斜め向かいあたりの場所に、見学自由の資料室のような場所も作ってあって、かなり力を入れてアピールしているな、という感じでした。

荒川知水資料館へレッツゴー (無理ですって) §

 さて、そこから駅に戻る途中で、荒川知水資料館の看板を見つけました。レッツゴーと書いてあります。

18kmでもレッツゴー18kmでもレッツゴー [300x225] [600x450] [750x562] [1000x750] [1632x1224]

 しかし、よく見ると、矢印の下に18kmと書いてあります。

 自動車道脇で、ドライバーによく見えるように掲げられた看板なら18kmでも分かりますが。歩行者かせいぜい自転車しか通らない雰囲気の場所で、小さく18kmでレッツゴーと書かれても困ってしまいますね。(汗)

 もちろん、そこには向かわず、帰ってきました。

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