謎のアニメ感想家(笑)、翼の騎士トーノZEROです。
今日の十兵衛ちゃんの感想。
自らゴーストライターの仕事をやっていると告白して自滅する父。誤解と分かったあと厳しい態度を向けられる間が素晴らしい。しかも、自由に聞かれてしまう惨状。このあたりは父親の不幸というものですね。父は娘に、無理のあることを約束させられてしまっても抗えません。
そして、父に取り入るフリーシャ。羨ましい父ですね。たとえ演技であろうと、あのようにフリーシャになつかれてみたいものです。
斬られて浄化されたホワイトタイガーの登場。御影と話すシーンで、顔が近いぞホワイトタイガー(笑い)
フリーシャの回想。その表情と回想しながら歩く舞台の描写がなかなか良いですね。
ヘビ、虎、熊をいきなり倒す小さなフリーシャ。そして、喋る動物たち。動物たちに育てられたという、ぶっとびの過去。あり得ないメルヘンなドラマですが、それをあり得ることにしてしまうのが、この作品の独特の味ですね。凄い構成力、演出力の発露とも言えます。
5年も掛けて調べに行くリス君。はたして彼はどうやって調べたのでしょう。そこを描かないところが、洒落た演出です。
「パーパ、私に力を」で偽物が本物になるスペード眼帯。この強烈なまでに筋の通らない描写。それを、ガッと押し通して納得させてしまう演出力。
クライマックスも凄いですね。
一人でいる自由。
そこにやって来る歩朗。
相変わらず噛み合わない会話。
そして、木の枝で歩朗と斬り合ってしまう自由。真剣なら勝負になっている状況。
そこに来る御影とホワイトタイガー。
歩朗を解放するために斬ってくれというホワイトタイガー。
自由様にしか戦えない戦いがある、という御影。
そこにサッと来てラブリー眼帯を差し出す鮎之介。
更に来て、ラブリー眼帯を持つ鮎之介の腕を掴むフリーシャ。
ついに本性を現すフリーシャ。
しかし、フリーシャは本来、父に取り入る作戦ではなかったのか。それなのに、ここで正体を見せてしまうというのは、いったい?
今回の一言 §
自由がたった一人の状況から、次々に人が増えて関係者全員集合というこの一連の流れ、凄く好きです。