2004年04月14日
トーノZEROアニメ感想爆裂天使total 1883 count

セクシー美少女戦闘アニメなのに、「萌え」としか叫べない軟弱オタクの入る隙を与えない冷酷さが痛快で素敵!?

Written By: トーノ・ゼロ連絡先

 謎のアニメ感想家(笑)、翼の騎士トーノZEROのアニメ感想行ってみよう!

 今日の爆裂天使の感想。

サブタイトル §

第2話 情無用のガン・ファイター

あらすじ §

 ジョーはロボットのジャンゴに乗り込んで、謎のサイボットと戦います。しかし、負けそうになったサイボットはメグを連れて逃亡してしまいます。

 ジョーは、恭平に銃を突きつけて、どこの組織の回し者だ、と質問します。しかし、恭平は巻き込まれただけの一般人でした。

 ジョーは、メグがさらわれたのはメグがおまえを助けようとしたから、と言って、恭平がメグ救出を手伝うのはケジメだと言います。

 そして、ジョーと恭平は、地下鉄でメグを助けるために渋谷のバッドストリート、治安放棄地区に向かいます。

 そこに入ると、二人はチンピラに絡まれますが、ジョーが銃を使ってチンピラをびびらせ、ボスに話があると告げます。

 ジョーは、ボスからこのあたりに逃げ込んだサイボットの情報を聞き出すと、瓦礫の上に恭平を残してメグを捜しに行きます。

 メグは格納庫で縛られていました。そこで、サイボットの脳に、入手を依頼されたディスクの情報を入れている光景を見ます。敵は試作サイボットで、ディスクの中身は戦闘データだったのでした。

 新しいデータで動き出すサイボット。

 そこに、メグを助けに来るジョー。

 ジョーとメグは、脱出します。それを追うサイボット。

 なんで持たされた鞄に缶詰なんか入っているのかな、と缶詰を積んで待っている恭平のところに彼らはやってきます。

 サイボットが缶詰の山を崩して爆発。実は缶詰は爆弾でした。

 その爆発を察知して出動する警察。

 ジャンゴがやって来て、ジョーが乗り込んでサイボットと戦闘に。

 戦闘には勝利しますが、警察が来ます。

 警察を見た恭平は助かったと思いますが、彼も緊急手配されてしまいます。

 ジョー達は、サイボットの残骸の回収を依頼されていたものの、自爆と警察のために、ほんのわずかなパーツしか回収できませんでした。

 しかし、落胆する彼女らは、用意された食事にありつきます。恭平が、お詫びの印として作っていった料理でした。彼女らは、これを食べて美味しいと目を丸くします。

感想 §

 第2話も、見所たっぷりで嬉しい悲鳴です。

 この作品は、現在の一般的なオタクが入り込む余地が無いように感じられますね。もっとぶっちゃけた言い方をすれば、スパロボとギャルゲーが当たり前で、それに疑いも感じないようなタイプのオタクが、強烈に排斥されているように感じられます。たとえば、ロボットが目的地に達するために、道路を走っていかねばならない、というような感覚は、スパロボが当たり前の人には分からないことでしょう。しかし、真面目に考えれば、巨大な機械がそう簡単に空を飛ぶわけもなく、都会の地上を移動するなら道路を走るしかありません。広大な荒野が広がる田舎であっても、高速移動するには舗装された路面上を移動するのが最善でしょう。

 スーパーロボットアニメを見るときには、明らかにおかしいこともお約束として突っ込まない、という態度を取るのが正しいと思いますが、それはけしておかしいことが当たり前だということではありません。そして、本当に意欲あるクリエイターであれば、そのようなお約束に依存することを潔しとせず、ドラマの中でもっと筋を通したいと思うものです。そういう意味で、この作品は実に潔いですね。

 キャラクターやそれらの立場の面でも、実に潔いところがありますね。彼女らが恭平を意識して認めるのは、彼が作った料理を口に入れてからです。けして、男の子と女の子が出会ったら、ラブラブが発生するというようなボーイミーツガールのお約束に頼ったりはしていません。そして、ラブラブ以外の人間関係もあり得ることが、しっかりと踏まえられています。出てくる女の子が、みんなたった一人の男の子と良いムードになる、などという白けてしまうほどにあり得ないギャルゲーアニメのパターンには進んでいないように見えます。これは実に潔いですね。

 それはさておき。

 形状が複雑で色気のある信号機。こういうのがさりげなく見えるだけで、グッと印象が変わります。しっかり頑張って作っていることが伝わってきます。

 信号を切り替え、道路に柵を出して進路を確保して公道を走って行くジャンゴ。単に道路を走らせているだけでなく、走ることができるようにする配慮も描かれていますね。ジャンゴの移動経路を検索する画像も、なかなか説得力があります。

 足にブレーキがあるジャンゴ。単に足を踏ん張るだけでは済ませません。これも、こだわりですね。

 民間車両をぶち壊しながら道路を突っ走る謎メカの爽快感。そう、このぶっ壊しが映画の爽快感の1つです。

 電車で移動! これは凄いですね。格好良い車で颯爽と乗り込んだりはしません。これも、かくあるべき状況を描くこだわりの1つですね。

 治安放棄地区のボス、自分の手を切って血を舐める過剰に壊れた野郎ですね。これだけ壊れた野郎が出てくるのも面白いですが、それ以上に、この壊れた野郎が変なところで抑制が利いて理性的であるところが、実に興味深いです。血に飢えた本能だけで動く野獣が組織のボスとして長期間君臨できる訳がないので、これもあるべき姿へのこだわりでしょうね。

 射撃するジョーの目を覆う何かの装置。目はキャラクターの魅力を描く主要な構成要素ですから、おそらく通常の美少女アニメでは目を無粋な機械で隠すという描写は見せ場ではあり得ないと思います。しかし、それをやっているわけですね。これもこだわりですね。

 脳を仕込まれたサイボットの動きの人間臭さ。実は、こういう描写があるおかげで、他のバーチャルな未来作品とは異なり、非常に人間くささに充ちたドラマになっていると思います。サイバーでもコンピュータでもネットでもなく、たとえ見かけが機械であろうと、人間のドラマになっている感じを受けます。(映画イノセンスに近い印象です)

 メグの胸に乳首の膨らみが描かれていても、色気を強く感じさせるわけではない、というのも感心しましたね。全く、男として誘われている感じがしません。これも、こだわりの演出ですね。メグはセクシーな服装をしていても、けして男を誘う意図はないので、当然のことながらそんな印象を与えない演出になるわけです。

 メグから画像が送られて来て、そこから場所を推理。凄い機械と天才が、いきなり場所を言い当てたりしないところが、こだわりですね。

 サイボットの足下に爆弾を転がして銃で爆破。それによって、ずっこけるサイボット。こういう描写は凄く良いですね。単に透過光のビームを撃ち合って煙がもくもくするだけの手抜き戦闘シーンとは比較にならないぐらい良いです。

 恭平の頭上に振ってくるスクラップの自動車。この恐怖感は凄く良い演出ですね。自動車という重さを実感できる物体が、頭上から落ちてきて、しかも逃げられない怖さ。

 戦闘中、いきなり腕がもぎ取られるジャンゴというのも良いですね。いかにも道具、いかにも機械という感じで。

今回の一言 §

 ガセネタだったらここで戦争してやるからな、という台詞がスカッとさせてくれて素晴らしいですね。

今回の二言 §

 インターネット上で少し見た範囲で、この作品の第1話の感想をいくつか見ましたが、「分からない」「つまらない」というのが多いように感じました。しかし、現在の普通のオタクに「分からない」「つまらない」と言わせることは、この作品の勝利を意味しているのでしょう。けして、彼らを楽しませるために作られた作品ではないと思います。つまりは、作品の持つ志の高さとは、すなわち、彼らに迎合する態度を捨てることだと思いますので。それは重要なことです。たとえば、マジンガーZを無条件に受け入れていた大多数の視聴者に迎合したら、宇宙戦艦ヤマトも機動戦士ガンダムもあり得なかったと思います。たとえて言えば、爆裂天使を見るということは、クラスで1人しか見てるヤツがいない宇宙戦艦ヤマトをあえて見るようなものだ、と言えるかもしれません。

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