2004年08月04日
トーノZEROアニメ感想爆裂天使total 1875 count

本来見る側であったはずの天使達が見ていないところで起こる男の子のドラマ!?

Written By: トーノ・ゼロ連絡先

 謎のアニメ感想家(笑)、翼の騎士トーノZEROのアニメ感想行ってみよう!

 今日の爆裂天使の感想。

サブタイトル §

第18話 不死身の同級生

あらすじ §

 恭平は、昔の同級生と偶然再会します。

 彼はヤクザの鉄砲玉になっていました。身体は機械に改造され、兄貴の個人的な野望のために暗殺をさせられましたが、それは失敗に終わっていました。

 兄貴は、同級生を殺そうとします。

 しかし、同級生は生き延びて兄貴を殺してしまいます。

 更にヤクザが同級生に報復に来ますが、機械の身体で反撃してそれを蹴散らします。

 最後に、兄貴の脳に接続されたロボットが出てきて、同級生を襲います。しかし、相打ちのように爆発して双方とも死にます。

感想 §

 これは面白い。

 話のあらすじはある意味陳腐ですが、この爆裂天使という作品の中に置かれたというところが意味深です。

 通常、いわゆる美少女は見られる立場にあります。美少女は値踏みされる存在であって、彼女を見る者を値踏みしたりはしません。しかし、爆裂天使の天使達は、見られる存在ではなく、見る存在です。彼女らは、恭平を初めとする男達を値踏みします。このような構造は、ただひたすら美少女を見る立場に安住するオタクに対して、非常に居心地を悪くさせることが予想されます。それが、爆裂天使の特異な特徴であり、安住するオタクを不快にさせることにこそ爽快さを感じる視聴者のための素晴らしい作品と言えます。

 そのような構造を前提にして、今回の内容を見てみると、更に特異であることが分かります。何しろ、天使達は事件を全く見ていないのです。見て値踏みする立場の天使達が、今回は見る立場を奪われます。

 その代わり、見る立場を与えられるのは、いつも見られる側であったはずの恭平です。彼は、機械の身体になってしまった同級生の末路を、見届ける立場となります。珍しく見る立場を与えられた恭平が見たものは、美少女ではなく、ヤクザの鉄砲玉になったかつての同級生の悲しい末路なのです。

 そして、そのようなドラマを通じて、恭平は天使達に立ち入ることができない、重く大きな心のわだかまりを持ったのでしょう。ここで、恭平は、ただ単に天使達から振り回されるだけの存在ではなくなった、と言えるのかもしれません。

 そんな風に思うと、今回の内容は特にシリーズの中で重要な意味を持つのかもしれないと思いつつ、単なる異色エピソードに過ぎないという可能性もあり得るわけで、なかなか解釈が悩ましいと言えます。

今回の一言 §

 「自分で責任を取れないのは卑怯者だ」という教師の台詞は一理ありますね。

 たとえば、匿名掲示板で社会的に問題のある発言をして、責任を取ることなくそのまま逃げてしまうのはよくある話です。責任を取る気がないからこその匿名掲示板とも言えますね。この教師の台詞は、そういうオタク的な情けなさを糾弾する台詞として聞くこともできるでしょう。

 そして、実に素晴らしいのは、そのあと責任を取ってただ一人、パンツだけで校庭を走る恭平の姿が描かれていることです。ここでも恭平は、女の子達から嘲笑され、「見られる」存在となります。責任を取らず、自分は見られることなく見る側に徹しようとするオタク的な価値観への痛烈な一撃と言えるかもしれませんね。もちろん、恭平の取った態度は一つの正しい筋の通し方です。

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