謎のアニメ感想家(笑)、翼の騎士トーノZEROのアニメ感想行ってみよう!
今日のサムライチャンプルーの感想。
サブタイトル §
#13 暗夜行路 其之壱
あらすじ §
ムゲン達は、近道をして海に出ます。
そこで襲撃を受けます。襲撃してきたのは海賊で、大きな仕事をするために強い奴を求めてのことでした。
その中には、かつてのムゲンも知り合い、海賊のボス、ムクロと美少女のコザもいました。
彼らは、罪人が流される島で生まれたと言います。
ムクロはムゲンに大きな仕事を手伝えと言います。ムゲンは断ります。
しかし、ムゲンとムクロは、馬に乗って海に向かって走るチキンランの勝負を行います。
ムゲンは引き受けることに決め、海賊は幕府の御用船を襲撃します。
ところが、それはムクロの罠で、海賊は待ち伏せを食って襲撃されます。
海賊船は大爆発します。
コザはムクロから意図を知らされていて、ムゲンを助けてとジンとフウのところに駆け込みます。
感想 §
おっと。今度は海賊だ!
やはりある種の日本史マニアが作品のバックにいますね。
ある種の、というのは、テレビでよく見かけるような歴史ドラマとは別の、という意味です。たとえば、海に着目した歴史学者、網野善彦氏の著作などを見ていると、実は日本は伝統的に海を活用していたことが分かります。為政者が統治のために採用した農本主義によって、大半の者達が農民であるかのような建前の史観が作られているにせよ、実際には日本人は海を活用していたわけです。
海の往来があれば、当然、それを襲う海賊も出現します。
今回の舞台は伊勢の対岸。伊勢は海賊の本場だったようなので、場所もバッチリそれらしいですね。
しかし、それよりも、海に詳しく船を自在に操れるムゲンのような存在が、過去の日本にあっては何ら珍しいものではないことの方が重要でしょう。ムクロが海賊をやろうと思ったとき、漁村を襲うことで、船を扱える者達を容易に集めることができたわけです。そういう素人上がりの連中だけでは物足りないと思ったためにムゲンをスカウトすることになったのでしょうが、それは戦闘技能の問題と言えますね。海に乗り出し、船を操るという意味では、彼らもそれなりのレベルだったのでしょう。もっとも、今回の内容を見ると、ムゲンの腕前はそれ以上だったようですが。
今回の一言 §
二人の美少女、フウとコザに挟まれても、あまり嬉しそうではないムゲン。素直に喜べないところが屈折していますね。