通院後に白山の本屋で買いましたが、帰りの電車の中で一気に読み切りました。
というか、一気に読まされる内容ですね。
時間が前後しながら、いろいろなエピソードが意外なところでつながって行きます。
筋立てが複雑なので、面白かったところを説明しようとすると複雑になってしまうので、要点だけ。
姉弟の姉がやはり魅力ありますね。カンナに一人で会いに行く勇気は大したものです。
弟も同じですが、残念ながら姉ほど克明に冒険を描いてもらえていませんね。
カンナ §
慕われ、君臨しているように見えながら、決起予定日を過ぎたらもう彼らを束ねることはできないと漏らすところが泣かせますね。
小泉 §
この娘もパワフルになりましたね。いきなり、かつて追っかけていたミュージシャンを見つけてメジャーに売り込もうとするとは。
宇宙人 §
宇宙人から地球を守るあまりに可笑しい人達。ある種の精神の歪みを拡大した描写ですね。いや、これは全く洒落にならない話であって、「悪のマイクロソフト帝国から世界を救う正義の戦いを行うのだ」というような連中は、ここに出てくる「地球防衛軍」の同類です。ゆえに、この作品のこういう描写は何ら笑えず、むしろ怖いわけですね。
ケンジ §
最後の最後に出ましたが、ケンジ!
しかも、相手の名前が星だと知ると、矢吹丈を名乗るとは。
そんなの、相手に通じないぞ (笑い。