謎のアニメ感想家(笑)、翼の騎士トーノZEROのアニメ感想行ってみよう!
2004年12月5日のフューザーズの感想。
サブタイトル §
第10話「過去からの来訪者」
あらすじ §
治安局襲撃の罪人、かつてのマッハストームのメンバー、マービスが脱獄します。
マービスはマッハストームに挑戦してきますが、治安局に知らせずに彼らはそれを受けます。
愛されていたマービスがなぜあんなことをしたのか、特にシグマには分かりません。
バトルは、あまりに多くのゾイドを揃えたマービス有利。
しかし、ピンチにレオストライカーとコマンドウルフがユニゾンし、反撃します。
残念ながらダメージが大きかったレオストライカーとコマンドウルフは、すぐ戦えなくなり、引き分けとなります。
しかし、マービスはこれは時間無制限の勝負だと言い残し、手際よく立ち去ります。
感想 §
予測されてしかるべきだったのに、これはやられた!と思ったのは、マスクマンとシグマのゾイドがユニゾンしたことです。もちろん、この圧倒的なピンチ状況をひっくり返す方法はこの2体のユニゾンしかあり得ません。そういう意味で、ストーリーの整合性から考えれば当然予想されてしかるべき展開です。しかし、マスクマン、シグマ、マービスの大人のドラマの中で、ユニゾンのことはすっかり忘れながら見ていました。それゆえに、なかなか素敵な意外性を持って、この展開を見ることができました。
さて、この「大人のドラマ」というのが凄く良いですね。特にスカッとする悪役であるマービスという人物は、明らかに複雑な心理的な奥行きを持ちつつもスカッとする行動を取って魅了してくれます。まさに、大人ならではの悪のヒーローでしょう。
一方で、非常に秀逸であるのは、子供であるマットが思った通りのことを発言することにより、とても分かりやすい雰囲気も作り出していることですね。もちろん、分かりやすい雰囲気と言っても、マットに説明するシグマ達が分からないことは、分からないままになります。しかし、それは「分からないこと」をマットは分かる、という意味での分かりやすさにつながります。
それはさておき、別の見どころは、マッハストームと治安局との微妙な距離感です。ガミーが直接訪ねてきても、結局マービスのことは誰も治安局に連絡しません。
もう1つ、夜食を作ってくれるスイートも可愛くて素晴らしいですね。
更に、もう1つ。番組終わりの提供バックのCG映像のカメラワークが凄く酔えますね。最高です。
今回の名台詞 §
マスクマン「受けると返事しておいてくれ」
あの冷静な大人のマスクマンが、そのように発言することの重みがずしっと来ますね。