2005年03月16日
川俣晶の縁側過去形 本の虫感想編 total 2325 count

うしおととら 7 藤田和日郎 小学館

Written By: 川俣 晶連絡先

 最近の悩みの1つは、読み終わっているのに、ここ(オータムマガジンの感想編)に書いていない本が増えつつあること。

 なので頑張って読み終わった直後に感想を書いてしまいましょう。

無自覚なハーレム §

 この巻で最も良かったのは多数の女の子が集まって、それこそ身体を張って主人公を助けようとしたにもかかわらず、その事実を主人公が知ることはなく、それを知らせようとせず女の子達が去っていく展開です。

 なんて羨ましすぎる展開か、と思っていましたが、こういう上手い方法で綺麗に収めたのはなかなか見事ですね。これは、特筆に値する凄い展開だと思います。

オマケが面白すぎる §

 巻末のクイズや、途中に入っている食べ物のうんちくなど、オマケの要素が面白すぎますね。

 特に最後の間違い探し。シリアスなシーンのコマなのに、顔を笑い顔に書き換えたり、指がVサインを作っていたり。

 優れた作品を作り出した上で行われる、これらの遊び心は最高ですね。

 まさに、毎月楽しみにしながら買う価値のあるコミックです。