この巻は凄いですね。
普通の1巻の数倍の中身がある感じです。
風景の世界 §
5pの扉絵も良いですが。
もっと良いのは、25pの扉絵。魅力たっぷりで、これはどこの駅かな、と真剣に思いました。
勘違いで進行するヤクザと警官の草野球 §
仁義なき草野球の巻!は面白いですね。
お互いに相手を同業者と間違える展開の面白さ。
それでも最後まで野球をするところが、心温まりますね。
覗き窓から見える麗子の顔の可愛さ §
PATROL with REIKOの巻で、なぜかドアの覗き窓から見た麗子の顔だけが妙に丸っこくて可愛いのです。
わし達の寅さんの巻の全面的な良さ §
これはもう最初から最後まで非常に良くできた大傑作ですね。
描き込まれた風景も素晴らしい。
序盤の駅で待っている描写のコマ割りもいい。横長の同じ構図のコマが連続する映画的表現?
そして、迷惑なマニアとして出現した両さんが、最後のオチで別の迷惑なマニアに襲われるというのも良いですね。
20年今昔物語の巻!の面白さ §
これもまた凝りまくった面白い話ですね。
20年の年を経て同じこと、違うことが浮き彫りになるのが面白いです。
「わし達の寅さんの巻」のような凄いエピソードの次に、これほど飛び抜けて凄いエピソードがあるゴージャスさは凄いと思います。
125pの扉絵の纏の顔の良さ §
ラフに線を引いているように見えて、実は繊細な線が微妙なムードをくっきりと描いているのが魅力的です。
ボーナス争奪戦の暖かさ §
実はちゃんと借金を払おうとしていた両さん、というオチが暖かくて良いですね。
あまりに馬鹿げたサンタの歴史 §
あまりにいい加減なサンタの歴史が面白すぎます。
家に入る手口も。エロい審査員も。