さくらの境 (きわ) 1紀伊國屋書店
Written By: 川俣 晶
うーん、やはり竹本泉は良いです。
掃除は嫌い。でも綺麗な部屋は好き。料理は嫌い。でも食べるのは好き。そして、風呂場にまで資料を貯めて入れなくなっている多摩子ちゃん。いや他人事ではありません。うちの仕事場(マンション)の風呂場は本が積まれているし。でも、他人のそのような行動を見ていると、「なんだかなぁ」と思えてくるから不思議。
そして、ふたちゃん。眼鏡の大人っぽいパーフェクト秀才として登場していながら、僅かなきっかけで主人公のさくらちゃんにだけ、超甘えん坊になってしまう落差が面白いですね。
そして、この二人の関係が面白すぎます。
甘え方が百合の関係とはちょっと違うのですよね。お婆ちゃんに甘えるような甘え方ですね。
つまり、男女の恋愛を単純に女と女に投影しただけの単純すぎるつまらないドラマとはまるで違うわけです。
やはり、竹本泉は面白いです。
では、うじゃうじゃ。
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