Embedding Glyph Identifiers in XML DocumentsのJIS版である下記の規格が、2005年7月15日の情報技術専門委員会で承認されました。
JIS X 4166 XML文書へのグリフ識別子の埋込み
従来もJIS TR X 0047としてTRとして参照できましたが、これからは規格として参照できるようになります。
ちなみに、TR(テクニカルレポート)というのは、強制力が無いだけでなく有効期限もあって、ふと気付くと失効していることがあり得ます。しかし、規格は廃止手続きを取らない限り無くならないそうです。つまり、参照することの安心感がかなり高まった感じです。
文章内容について §
私が一応この規格を書いた人という立場ですが、ほとんどは別の人の書いた文章と入れ替わっていて、とても私が書いたとは言えない状況です。それでも、内容に責任のある立場なのよね。とほほ。
EGIXとの制約の相違 §
1つだけ補足しておきますが、JIS X 4166では属性の使い方の制約が、EGIXとは一致していません。これは村田真さんの提案によるものです。おそらくは言語のモジュール化に際して意味のある制約であると思うのですが、私は正しく理解できていません。
この点に関しては、その関係のエキスパートである村田さんを信用するのが最善であるという判断によります。
今後の展開 §
情報技術専門委員会で審議されたのは規格本文だけです。
規格本文に該当しない解説を書いて、そのあとで出版され、入手可能になります。