MISSION 22『封印』 ~CLOSURE~ §
……激闘の末、ベルカの貯蔵施設は壊滅し、貯蔵施設の鉱山は封印された。
ナガセ「破壊完了。この核の巣は二度と開かせない」
グリム「ここの核はなんとか封印できましたね」
スノー「だが、ベルカの核は他にもあるぞ」
MISSION 22+『封印再度』 ~WHO INSIDE~ §
ブレイズ「ちょっと待て。今、助けを求める声が聞こえなかったか? 誰かが鉱山の中に置き去りにされているんだ!」
ナガセ「声って、どうやって聞こえるというのよ。高度5000フィートで飛んでいる私たちに!」
ブレイズ「ともかく聞こえるんだ」
グリム「これはサバイバル・ナチュラルの勘って奴ですね。マシンロボレスキューならば」
ナガセ「今回は森博嗣編だから、それは関係ないわ!」
スノー「森博嗣編なら、どんなネタがあるっていうんだ?」
ナガセ「たとえば、すべてがFになると言って、私たちはFと名の付く戦闘機しか飛ばせないとか……。つまり、F-16Cは乗れてもA-10Aに乗れないということね。F/A-22Aも純粋なFじゃないから駄目かもしれない」
グリム「そんな! それじゃ僕らヨーロッパ機やロシア機には永遠に乗れないじゃないですか!」
ナガセ「大丈夫。TND-F3にはきっと乗れるわ」
ブレイズ「冗談を言ってる場合じゃないぞ。誰かが取り残されているなら救助しなければ。みんなで呼びかけるんだ。中にいるのは誰ですか!」
ナガセ「相手はベルカ人です。日本語で言っても通じないかもしれません」
ブレイズ「そうか。それじゃ、WHO INSIDE!」
ナガセ「英語じゃなくてベルカ語じゃないと」
ブレイズ「えーと、ミ・デブラダカン・チャー? ナガセ、キス・マカウケイ」
グリム「それはゼントラーディ語です。ブリタイやエキセドル相手に話してる訳じゃないんですから。ベルカ語ですよ、ベルカ語」
ブレイズ「デカルチャー。っていうか、ベルカ語って何だよ。分からないよ」
スノー「ざっくばらんに言えば、ドイツ語でいいはずだ。たぶんな」
ブレイズ「ドイツ語か! それならちょっとだけ分かるぞ! まるぺ!」
グリム「まるぺって、それ、日本のSF界の関西芸人が付けて日本中のSFファンに広まった純粋な日本語ですよ」
ブレイズ「じゃ、原語通りに呼んでペリー・ローダン!」
ナガセ「ペリー・ローダンは、確かにドイツの小説のタイトルではありますが、アメリカ人という設定ですから、それはアメリカ人の名前でドイツ語じゃないです。ってか、それは中に人がいるかどうか質問する文章になってないです」
スノー「しかも、これのどこが森博嗣ネタなんだ?」
ブレイズ「そうだ。こんな年配オタクですら対応がつらいネタをやってる場合じゃなかった。しかし、こちらは残弾ゼロで攻撃できない。ナガセ、ゾルマニウム貫通弾発射だ。ともかく崩落させた鉱山入り口に穴をあけて中の人を助け出すぞ!」
ナガセ「今度はガイキング LEGEND OF DAIKU-MARYUネタですか! いい加減にして下さい!」
ブレイズ「良く分かったね、ローサ副長」
ナガセ「はいはい。分かりました。誘導貫通爆弾、投下します」
グリム「あ、命中した。お見事です、ナガセ大尉!」
スノー「中から人が出てきたぞ。本当に閉じこめられた人はいたのか! さすがブレイズだ」
ブレイズ「よし、これで中は無人だ。封印をやり直すぞ、レッツ封印再度!」
ナガセ「もう誘導貫通爆弾は残っていません。通常ミサイルも機銃も残弾ゼロです」
スノー「こちらも、全ての兵装を使い切った。機銃の一発も撃てない」
グリム「右に同じです」
ブレイズ「なんてこった、こっちも残弾ゼロだぞ。こうなったらやむを得ん。このまま滑走路に強行着陸して、ベルカの機体を詩的私的ジャックして、それで攻撃だ!」
ナガセ「しかし、有力な敵機は全て我々が撃破してしまいました。残っているのは、今にも壊れそうな旧式機だけです。それを奪って飛んでも、朽ちる散る落ちるになるのがオチではないかと……」
ブレイズ「パラシュートがあれば大丈夫だ! ナガセ、戻ったら一緒にパラシュートについて勉強しよう。今夜はパラシュート博物館へ!」
グリム「あ、岩盤が崩れた。不安定な状態だったから、自然崩落したんだ。僕らが無駄話をしている間に再封印されてしまいました」
ブレイズ「よし、ミッション完了だ。全機帰投する。All aircraft RTB!」
スノー「ところで質問していいか? 『奥様はネットワーちから』ってのは、どんなちからなんだろう? 独身のオレには理解できないちからなんだろうか? それともイデの無限ちからの一種みたいなものか?」