やじうまWatchでも「不味い」と取り上げられたポーション。
コンビニまで行ったついでに買ってみました。
どんな味か? §
酸味があって、それに加えてちょっとクセのある薬品っぽいテイストがありますね。
普通に飲める飲料でした。
別に不味くもないし。
おそらく、クセの部分をアクセント(刺激)として受け入れられるか、それとも受け入れられないかで印象に差が出ているのかな……と思いました。
原作のイメージと比較して §
原作(FINAL FANTASY)のポーションとは体力を回復する「薬品」です。
ですから、それが美味しいとは思えません。
むしろ、苦い薬のような味わいの方が「ポーション」らしいと思います。
実際の商品としてのポーションは、そういう原作らしさと清涼飲料水としての飲みやすさのぎりぎりの接点に上手く落とし込んでいるという気がしました。
つまり、これ以上飲みやすくすると原作のイメージから完全に離れてしまうが、これ以上薬品っぽい方向に振れば飲んでもらえないという水準です。
これはDrペッパーの再来であるか? §
Drペッパーという清涼飲料水がありますが、これが日本で販売され始めた頃、「不味い不味い」の大合唱が起きたことがあります。
でも、私はけして不味いとは思わないのですよね。
これはこれとして、1つの味としてありでしょう。
Drペッパーを飲むかどうかは好き嫌いの問題であって、不味いと決めつけるような性質のものではないと思います。
実際、少数派ではあってもDrペッパーを愛飲する人たちはいるし、今でもDrペッパーは商品として売られています。
これは「股間の中華キャノン」の再来であるか? §
本来薬品であるポーションをモデルにした飲料に対して薬品臭いという批判は明らかにずれていると感じられます。
つまり、実情を無視した解釈が一人歩きしているような印象があります。
このような解釈の一人歩きは、まるで「股間の中華キャノン」事件を思い起こさせます。「股間の中華キャノン」事件というのは、中国のロボット「先行者」の不鮮明な写真を見て、股間に突起物が付いていると見誤った者が、勝手に「中華キャノン」と名付け、その解釈が一人歩きしてまるで事実であるかのように広まってしまった事件を示します。(こういうことが未だに起こる以上、日本人はまだ反省していない……と中国人が思ったしても不思議ではない気がします)
最近、インターネットの言論も少しは賢くなってきたのかな……と思っていましたが、まだまだ油断はできませんね。
スケープゴートを作って叩く祭りが起こると、善悪や是非を考えないで尻馬に乗ってしまう人たちはまだまだ多いようです。
真面目に味を吟味すると §
単純な味というのは、やはり飽きが来ます。
年を取ると、甘さもアピールポイントにならなくなって来ます。
そこで、いろいろと味にアクセントや刺激を付けるわけです。ラーメンに胡椒をふったり、寿司と一緒にガリを食べたりするわけですね。
そういう意味で、ストレートな意味で美味しくはないアクセントを付けた飲料はあって良いし、それが求められるシチュエーションはあり得るでしょう。
そのような意味で、このポーションは世の中にあってしかるべき味だな……と思いました。
高い年齢層が自分に嗜好によって選択的に手を出す商品という位置づけですね。
補足・しかし手放しでは褒められない §
ゲームのファン層の高年齢化が進んでいるとはいえ、かなり多くのお子様が手を出すことが予想されるFINAL FANTSYの飲料で、このような路線を取ったことはマーケティング上の不備だろうと思います。