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2006年04月29日
トーノZERO日本特撮感想緯度0大作戦total 3348 count

これぞ特撮映画の私的理想型か! 怪獣のプロレスは無いがエロスはある超絶ぶっ飛び合作映画!?

Written By: トーノ・ゼロ連絡先

 緯度0大作戦のDVDが届いたので、さっそく日本版をストレートに再生して見ました。

 見るときには、かなり戦々恐々……というのが正直なところです。子供の頃に面白かった作品を大人になってから見て面白いと感じるとは限らないので。

 しかし、普通の映画の常識を絶する描写と展開の数々に、思わず絶句。

 子供ながらに私の見る目は確かだったようです。

記憶通り §

 進水プレート、電気自動車、混浴、最後の台詞が「緯度0」等々。記憶に残っていた作品の断片的な記憶は全て当たっていました。1回TVで見たきりの映画にしては上出来の記憶力です。まるで私ではないみたい (汗。

 まあ、それだけ印象深く繰り返し思い出して記憶を強化していたということでしょう。

建築物! §

 記憶に残っていなかったことで印象深いのは何かといえば、建築物でしょう。凄い大胆な建築物の描写が目白押し。これは、ある種の建築物ミーハーにはたまらない映画と言えますね。それは、となりのトトロの草壁家の建物を見ているだけでおかわり何杯でも行けます……というのと同じような話です。うんうん、分かりやすい喩えだ。え、分かりにくい? (汗。

エロい! §

 もう1つ、記憶に残っていなかった印象深いことは、女性のファッションが持つエロさです。女医さんなど、びっくりするほど露出度が高い服で看病していてびっくり。上半身の胸の部分はビキニに近い形状で、胸のふくらみがかなり露出して見えているし。背中など、丸見え状態。しかも、船から降りるときにはその上から透明の上着を羽織っているので、セクシーな肌が丸見え状態。もちろん、記事は金属光沢で光って見えます。うーん、素晴らしい。

 このエロさは、謎の円盤UFOのエリス中尉にも通じるものがありますね。

政治の存在意義を一言で吹き飛ばす大胆さ §

 政治など不要……と言い切り、政府が存在しない"緯度0"。

 もちろん、「そんなアホな」という発言ですが、あえてそのアホな発言を言い切る態度が面白いですね。特に東西冷戦下という時代背景を考えれば、そう言い切ってみせることに大きな意義がありそう。

 ちなみに、この映画が秀逸なのは、"緯度0"の社会システムの詳細を語らないことによって、なぜ無政府による破綻を回避できているか、理由を示していないことです。それによって、「アホな」という感想と並んで、「想像できないほど高度な知性があれば、もしかして」という感想も持つことができます。

理想の特撮映画とは §

 私にとって、理想的な特撮映画とは何か。

 それは、私にとって最もイヤな特撮映画は何かを考えれば自ずと明らかです。

 私がイヤな特撮映画とは、ずばり主役が人間ではない映画です。大抵の怪獣映画はこれに該当します。

 数体の怪獣が戦っていて、自衛隊も超兵器も博士も新聞記者も全て前座を盛り上げるだけの存在……という映画には感情移入できる余地がありません。何せ、私は人間なので、怪獣には感情移入できないのです。

 そこから考えれば、理想的な特撮映画とは私が感情移入できる映画ということになります。緯度0大作戦は、まさに人間が主役の映画です。しかも、事実上の主人公となるのはジャーナリストで、偉い学者ではありません。偉い学者になれる自信はなくても、もしかしたらカメラをかついでジャーナリストのはしくれぐらいにはなれるかもしれません。そう思えば、そこに「私も緯度0に行くことができたかもしれない」という余地を見出して、感情移入することができます。

 しかし、このような映画は、日本の特撮にあっては極めて異端に属します。ある時期以降、完全に特撮イコール怪獣になってしまうからです。それゆえに、ゴジラ映画でありながら人間が主役のゴジラ・ファイナルウォーズのような異端的な作品を除けば、私が楽しめる特撮映画はほとんど無い……ということになってしまいます。

 とはいえ、それが日本特撮だ……という言い方には「ちょっと待った!」と言いたいわけです。なぜなら、特撮イコール怪獣という図式が定着する前には、確かに人間が主役の優れた特撮映画がいくつも作られているからです。海底軍艦や、初期の怪獣映画(人間が怪獣に立ち向かう映画)は、明らかに人間が主役です。これが本来あるべき日本の特撮だ……という立場に立てば、図式化された怪獣らしい怪獣を排斥したこの緯度0大作戦は、本来の日本特撮への回帰と言っても良いぐらいだと思います。

 そう考えれば、ずっと奪い去られていた本来あるべき日本特撮の形を体現した映画であるから、これこそ私的理想型……と見ることもできるでしょう。

 あと、好ましい色っぽさと、思わず目が画面に釘付けになる大胆な建物群という建築物ミーハー好みの映像を加味すれば、まさに理想的ですね。

悪の滅び方 §

 用済みになった部下の女の脳を怪物の身体に埋め込んだら、それが言うことを聞かずに襲ってきた……。なんと素晴らしい結末か! 悪は自壊するということですね。

 このグリフォンはある種の「怪獣」ではありますが、こういう使われ方をするのは好ましいと思います。

補足・武器を持たないアルファ号 §

 主役メカともいえる潜水艦アルファ号。これには武器がありません。毎回、ドックに入るごとに新装備を追加しているにも関わらず、絶対に武器だけは付けません。実際に、悪の潜水艦の攻撃を受けているにも関わらずです。

 これは素晴らしいポリシーですね。

 ここに、特撮映画が持つべきある種の理想型を見る思いがします。

 たとえば、サンダーバードの各メカがあくまで救助用であって、武装を持っていないということなども併せて考えて。(厳密に言うと、これは正しくない。映画サンダーバード6号などでは、サンダーバードのメカが盛大に武器を使っている)

余談・博士の娘の色気 §

 背後から怪物に抱きかかえられた博士の娘の悲鳴が、これまた色気があって良いのです。もしかして、画面から見えないところで、エッチなところを触られているのだろうか……等の妄想はいくらでもOK! とてもゴージャスでお買い得感のある映画ですね!

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