概要 §
 MAG画像形式のファイルと、"Access ダイアグラム ショートカット"の拡張子がバッティングすることで、MAG画像形式のファイルをシェル上で思い通りに扱えないケースが生じます。(単に別アプリのデータファイルと誤認されるという問題ではない)
現象 §
 パソコン通信の時代に、草の根BBSを中心に多用されたいわゆるMAG形式という画像形式があります。
 この形式は、通常拡張子MAGを使用します。
 これとは別に、"Microsoft Office Access"が使用する"Access ダイアグラム ショートカット"も拡張子MAGを使用します。
 この2つは同じ拡張子を持つためにバッティングします。
 通常、異なるファイル形式が同じ拡張子を持つだけでは致命的な問題にはなりません。ファイルとして操作する分には特に問題はなく、適切なアプリケーションソフトから明示的に開けば問題なく開くことができるためです。
 しかし、このケースにおいて、"Access ダイアグラム ショートカット"は、シェルからファイルではなく一種のショートカットとして認識されるため、様々な問題が発生します。たとえば、拡張子を全て表示する設定に変更していても、拡張子がシェル上では表示されないという問題が発生します。
解決 §
 とりあえず、拡張子MAGに対する設定を手動追加し、"Access ダイアグラム ショートカット"の設定を上書きしました。
 これで、シェル上でMAG画像ファイルの拡張子も見えるようになりました。
 ただし、Accessも一応入れているが使うことがない……という私のような人でのみ有効な対策となります。
補足: MAGなんて今更使うの? §
 使いません。
 しかし、サーバ上に蓄積された過去の資産の中に、MAG形式の画像が存在しています。
 過去に、業務で使用する画像データの受け渡しにMAG形式を使った事例も若干あります。
 そこに存在するファイルを適切に扱えないというのは、サーバのメンテナンス上致命的な問題となるので、対策を考えねばなりませんでした。
 ちなみに、バックアップのバッチの実行によりMAG形式の画像を含むディレクトリが消失したかのように見えるトラブルを契機に調べた問題です。(このファイルを含むディレクトリはfound.002ディレクトリにあったので、おそらくはファイルシステムが壊れたことによるトラブルと推定。拡張子MAGとの関連があるのか無いのかは不明)