2006年09月05日
川俣晶の縁側ソフトウェアりすと亭開発日誌total 2735 count

りすと亭Ver3において、CommunicateExceptionによって配信が停止する問題

Written By: 川俣 晶連絡先

 今更Ver3か……という感もありますが、りすと亭Ver3で発生した問題についての情報です。

概要 §

 りすと亭Ver3を運用中、ある時点から繰り返し"CommunicateException: SMTP: RSET failed:502 Error: command not implemented"という通知がメーリングリスト管理者に届き、配信処理が停止するケースがあります。

 この問題に対処するには、"????.testml3.inQ"に該当するファイルを、一時的にポート番号を名前としたディレクトリ(8085等)から除去し、管理ツールの「サービス」を用いてりすと亭サービスを再起動させます。

現象 §

 詳細は不明です。

 推定を交えて書きます。

 Fromヘッダー等が致命的に破損したメールをりすと亭Ver3が受け取ったとき、それに対応するエラーメールを返送しようとします。

 それに際して、SMTPサーバとの通信が発生します。

 このとき、SMTPサーバは受け取り可能な有効な電子メールアドレスを1つも認識できません。

 送信先が1つも無いため、りすと亭はRSETコマンドを送信し、セッションをabortしようとします。

 しかし、既に行われたセッションで何らかの異常なデータがやり取りされている場合、RSETコマンドをサポートしたSMTPサーバであるにもかかわらず、"502 Error: command not implemented"というエラーが返送されます。(現象が発生したSMTPサーバはPostfix)

 これにより、以下のような例外情報が生成され、メーリングリスト管理者宛に送信されます。

CommunicateException in testml3, Delivery aborted: CommunicateException:

CommunicateException: SMTP: RSET failed:502 Error: command not implemented

 この例外は、配送を試みるごとに繰り返し発生します。100回例外が繰り返されるごとに、「100回繰り返した」ことを通知するメールがメーリングリスト管理者宛に送信されます。

 この状態で、それ以後に受信したメールが処理されることはありません。

解決 §

 「概要」で述べた手順で、手動でキューより破損したメールを除去します。

 なお、このような問題が起こる頻度が低いこと、りすと亭Ver3は既にサポートを終了していることから、この挙動は仕様とさせて頂きます。

参考・問題を起こしたメールのFromヘッダー §

From: 拭piedey.co.jp,

(TAB)"[沢 歩夢 <tributary247@lycos.co.jp>]"@piedey.co.jp

(バイナリーコピーではないので、正確に再現されていない可能性があります)

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