今更Ver3か……という感もありますが、りすと亭Ver3で発生した問題についての情報です。
概要 §
りすと亭Ver3を運用中、ある時点から繰り返し"CommunicateException: SMTP: RSET failed:502 Error: command not implemented"という通知がメーリングリスト管理者に届き、配信処理が停止するケースがあります。
この問題に対処するには、"????.testml3.inQ"に該当するファイルを、一時的にポート番号を名前としたディレクトリ(8085等)から除去し、管理ツールの「サービス」を用いてりすと亭サービスを再起動させます。
現象 §
詳細は不明です。
推定を交えて書きます。
Fromヘッダー等が致命的に破損したメールをりすと亭Ver3が受け取ったとき、それに対応するエラーメールを返送しようとします。
それに際して、SMTPサーバとの通信が発生します。
このとき、SMTPサーバは受け取り可能な有効な電子メールアドレスを1つも認識できません。
送信先が1つも無いため、りすと亭はRSETコマンドを送信し、セッションをabortしようとします。
しかし、既に行われたセッションで何らかの異常なデータがやり取りされている場合、RSETコマンドをサポートしたSMTPサーバであるにもかかわらず、"502 Error: command not implemented"というエラーが返送されます。(現象が発生したSMTPサーバはPostfix)
これにより、以下のような例外情報が生成され、メーリングリスト管理者宛に送信されます。
CommunicateException in testml3, Delivery aborted: CommunicateException:
CommunicateException: SMTP: RSET failed:502 Error: command not implemented
この例外は、配送を試みるごとに繰り返し発生します。100回例外が繰り返されるごとに、「100回繰り返した」ことを通知するメールがメーリングリスト管理者宛に送信されます。
この状態で、それ以後に受信したメールが処理されることはありません。
解決 §
「概要」で述べた手順で、手動でキューより破損したメールを除去します。
なお、このような問題が起こる頻度が低いこと、りすと亭Ver3は既にサポートを終了していることから、この挙動は仕様とさせて頂きます。
参考・問題を起こしたメールのFromヘッダー §
From: 拭piedey.co.jp,
(TAB)"[沢 歩夢 <tributary247@lycos.co.jp>]"@piedey.co.jp
(バイナリーコピーではないので、正確に再現されていない可能性があります)