Windows Mobile 5.0(W-ZERO3等)用のフォント確認ツール afontestwm: Autumn's Font Testerを作りました。
Windows Mobileのフォント環境は良く分からないのですが、これで見ると一目瞭然で良く分かります。
ちなみに、LOGFONT構造体の全てのメンバを自由に設定してフォント作成させることができます。選択されたフォントに対応するTEXTMETRIC構造体、OUTLINETEXTMETRIC構造体の内容を全てチェックすることができます。また、APIでのベースライン位置指定、透過(OPAQE)モードの指定もできます。文字のレクタングルやベースラインを線として表示させることもできます。表示色も変更できます。一部例外を除き、ランドスケープにも対応します。
ダウンロード (2006年12月2日内容入れ替え) §
OSDMシステムで配布するようにしましたので、ダウンロード先はそちらを使ってください。
ドキュメントやソースも入った「全部入り」のZIPファイルと、純粋にインストール ファイルだけCABファイルのどちらもダウンロードできます。
添付ドキュメントの内容 §
afontestwm: Autumn's Font Tester
for Windows Mobile 5.0 Pocket PC VGA
Version 1.0
Copyright (C) 1998,2006 by Akira Kawamata
● これは何か?
W-ZERO3等のWindows Mobile 5.0 Pocket PC上にインストールされたフォントを確認するツールです。
U+0000~U+FFFFを閲覧できます。
書籍「パソコンにおける日本語処理/文字コードハンドブック」(川俣晶著 技術評論社刊 ISBN:4774107808)に掲載されたデスクトップのWindows用のフォント確認ツールafontestを全面的に修正してWindows Mobile対応したものです。
● 動作環境
Windows Mobile 5.0 Pocket PC (W-ZERO3等。CPUはARM V4Iプロセッサのみ対応)
VGA解像度のディスプレイ (他の解像度でも動作すると思われるが未確認)
● インストール方法
CABファイルをターゲット機に転送後、これを実行してください。
● アンインストール方法
設定→システム→プログラムの削除から"Pie Dey Co.,Ltd. afontestwm"を選択してください。
● 使い方
「EXIT」メニューはプログラムを終了します。
「MENU→フォント選択」はフォントを選択します。
「MENU→論理フォント-1」はフォントを要求する情報を指定します(その1)。
「MENU→論理フォント-2」はフォントを要求する情報を指定します(その2)。
「MENU→描画設定」は表示方法や文字色を指定します。
「MENU→物理フォント」は選択されているフォントの詳細情報を表示します(旧世代)。
「MENU→アウトライン物理フォント」は選択されているフォントの詳細情報を表示します(新世代)。
● ソースコード
Visual Studio 2005+Windows Mobile 5.0 SDK対応のCによるソースコード一式を同梱しています。
● 制限事項
フォント選択の機能は、ランドスケープでは機能しません。またフォント選択中に画面下部のEXIT, MENUのメニューは操作できません。
意図したフォントを選択させるために、コモンダイアログのフォント選択や初期状態で取得されたフォント情報のchatsetを1=DEFAULT_CHARSETに強制変更しています。
● 連絡先
川俣 晶 autumn@piedey.co.jp
本ソフトウェアは、NT-Toolsメーリングリスト(http://www5.piedey.co.jp:8085/1ml_main.html?MLID=nt-tools) にてサポートを行っています。質問などは、なるべくこちらのメーリングリストにお寄せ下さい。
● 配布規則
本ソフトウェアは、株式会社ピーデーがサービスのために配布するもので、 商品ではありません。無料です。従って、一切のサポートはありません。保証もありません。
Copyrightは保持しますが、改編、転載などは、自由です。
ただし、中身を変更した場合は、どこの誰が何を変更したのかを明記して下さい。また、改編したバージョンを配布する場合は、必ずソースコードを付けて下さい。その場合は、川俣 晶 autumn@piedey.co.jpまで連絡下さると嬉しいです。有益な改良は、こちらで配布する版にも反映させたいと思います。
インターネット、書籍などに掲載する場合は、ご一報下さい。
感想 §
Windows Mobile 5.0のフォント環境が良く分からなかったので、昔作ったツールを移植しようと思ったところ、数時間で片づけるつもりが数日かかってしまいました。その分だけ、Windows Mobile 5.0用として手を入れています。ダイアログのデザインは全て作り直して、モードレスの意味がないので全てモーダルに変更しています。本来なら使えないChooseFont APIも強引に呼び出すようにしてあります。
ちなみに、意外と面倒だったのはUnicode対応と、Windows Mobileならではの特殊APIです。旧版は完全なシフトJISアプリケーションでしたが、これは完全なUnicodeアプリケーションになっています。