Windows Mobile 5.0用のTiny BASICインタプリタ・ワンべぇWMのX01HT対応が完了しました。W-ZERO3とX01HTのどちらでも動くはずです。
奇策でハードルクリア §
X01HT対応が大変だったのは、実はランドスケープの回転角度がW-ZERO3と違うにも関わらず、それを取得する手段がないためです。
つまり、orient文でランドスケープに切り換えると、X01HTでは画面が上下逆さまになるのです。
そこで、やっと思いついた奇策でこれに対処しました。
orient文の引数に-1を指定すると、以下のように動作します。
- 既にランドスケープなら何もしないで文の動作を終わる
- ランドスケープに切り替わるのを待つ
- 切り替わったら実行継続
事前に「ランドスケープに切り換えてください」というメッセージを表示した上でこれを実行させ、ユーザーに切り換えさせるわけです。
実例は添付のサンプルソースstar.wbにあります。
QVGAは狭い §
ちなみに、QVGA対応もかなり面倒でした。QVGAは予想以上に画面が狭く、過去のアプリ資産と見やすい画面の両立は諦めました。見やすい大きな文字を使う場合は、QVGA専用アプリとして書くことになります。
基本的に、Windows Mobileを本格的に使うなら、QVGAは避けた方が良いと感じます。
800x480のEM・ONEについては、仕様だけ見て一応意識しました。ワンべぇでは、640x480と等価と見なしますが、width文でより広い画面を指定すれば、800ピクセルを使い切ることもできるはずです。(このあたりは未確認)