別件で調べてものをしているとき、思わぬところで「ラーズグリーズ」の名前を見ました。
WikiPediaのワルキューレより
ワルキューレ(ドイツ語:Walküre、「戦死者を選ぶ者」の意)は、北欧神話に登場する複数の半神。
日本語としてのワルキューレはドイツ語での発音「ヴァルキューレ」に由来し、古ノルド語ではヴァルキリア(古代再建音:ヴァルキュリア、ヴァルキュリャ(Valkyrja))、英語ではヴァルキリー(Valkyrie)という。
ワルキューレのリスト
古エッダ
(中略)
ラーズグリーズ [Ráðgrið] 計画を壊す者
実は、何となく「ラーズグリーズ」という名前はACE COMBAT 5固有の創作だと思い込んでいて、真面目に調べたことがなかったような気がします。たぶん「姫君の青い鳩」は実在しない(ACE COMBAT 5での創作である)という話と混同されていたのでしょう。
しかし、そうではなかったわけですね。
厳密に言えば、「姫君の青い鳩」で与えられたラーズグリーズの立場は、ACE COMBAT 5固有の創作だと思います。しかし、名前の由来としては、北欧神話のワルキューレの1人ということのようですね。しかも「計画を壊す者」とは、まさにピッタリのネーミングです。
XB-70との関係 §
しかし、まだ話は終わりではなかった!
このリストにはACE COMBAT 5の名前も出てきますが、更に下を見ると……。
商品・愛称
(中略)
XB-70 (爆撃機) - 愛称「ヴァルキリー」
つまり、バルキリー(ヴァルキリー)とはワルキューレの英語読みであり、ラーズグリーズはワルキューレの1人です。
ということは、もしもラーズグリーズ隊とXB-70の戦いが起こるとすれば、それはネーミング的に身内の争いという構造になってしまいます。
しかし、XB-70はACE COMBAT ZEROには登場しますが、ACE COMBAT 5には登場せず、そのような悩ましい状態は回避されています。
ACE COMBAT 5には、ニムロッドや、バルカンのような機体も登場しているので、XB-70が登場しても違和感はないような気がしますが、それでも登場していません。もしかしたら、そういったネーミング上の整合性の問題から登場させなかったのかもしれませんね。
感想 §
それはさておき、上記古エッダのリストの先頭はスクルドでした。
奇しくも、現在私の左腕のすぐ先にACE COMBAT 5のパッケージとスクルド大活躍の「ああっ女神さまっ」35巻が一緒に置いてあります。
偶然の一致とはいえ、はまりすぎです。
更に余談 §
実は、超時空要塞マクロスの板野サーカスで飛ぶVF-1バルキリーがある種の私のトラウマになっていて、ACE COMBAT 5はそれを解きほぐす効能を持っていたのではないか……と漠然に思ったことがあるのですが、バルキリー→ワルキューレならば、それもはまりすぎです (汗。