今号は、艦船模型特集ということで、テクニック解説的な長門の作例や、1/350艦船模型ラッシュとしてフジミの金剛などが話題になっていますが……。
でも、そのあたりは私の心をほとんど動かしません。
その代わり、良かったことは2つ。
1つは、タミヤがレパルスを発売するというニュース。日本のミリタリーマニアなら誰でも名前を知っているレパルスですね。あくまで、プリンス・オブ・ウェールズのオマケとして沈められたやられメカとして。だから、ほとんどの人はどういう艦かもよく知らないわけですね。でも、そのレベルで軍艦のロマンが語れるわけがありません。そういう意味で、ウォーターラインシリーズの海外艦のラインナップは、軍艦のロマンを語るにはほど遠かったような気がします。そこに改善の兆しが見えてきたわけですから、良いニュースですね。
そして更に良かったのは、ピットロードの戦艦リシュリューの紹介記事です。
異論はあるかもしれませんが、私が世界でいちばん美しいと思っている戦艦リシュリュー。4連装砲塔2基を前部に配置したり煙突とマストを一体化したマックを採用するなど特徴のあるフランスの新戦艦です。
ああ、分かってますね。この人は分かってますね、フランス戦艦のロマンが。
真に文化的に最先端の国であるフランスが作る戦艦は、ひと味違います。
フランスは三大海軍国家に数えられないとしても、あるいは数えられないからこそ、真に新しい挑戦ができるわけですね。
そして、日本の軍艦にはあり得ない「美」があります。