2008年01月31日
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3巻・16時間目扉絵・壮絶な密度と麻帆良が埼玉にある微妙な演出かモハ204-28

Written By: 川俣 晶連絡先

 1巻からの読み直しで、3巻をやっと開きました。

 そうしたら目に飛び込んだのが16時間目の見開きの扉絵。

 電車から飛び出す無数の生徒達。

 ともかく描かれた人数が半端ではありません。

 しかも、構図が歪んでいて、電車から自動改札までは1枚の絵に収まっています。

 ネギの生徒達も多数含まれていて、肉まん(?)を運ぶ超や、セグウェイ(?)のハカセなどニヤリと笑える者達もいます。

 しかし、ネギの生徒ではない者達の方が大多数です。制服も違うので、高等部や初等部もいるのでしょう。

 このボリューム感は凄い演出ですね。

ネギのポジション §

 明日菜らに圧倒的に置き去りにされているネギに、わざわざ矢印が描かれています。

 この勢いに飲まれている……というのが、作品的な意味でのこの絵の主要な演出意図かもしれません。

麻帆良は埼玉にある演出? §

 もう1つ、電車の車体にモハ204-28と書いてあるのは、埼京線は205系という知識があると、麻帆良は埼玉にあるような気分になれる演出かもしれません。これが209系だと京浜東北線をイメージして神奈川の方にイメージが向いてしまう可能性もありますが、埼京線なら神奈川へは行きません。(りんかい線に乗り入れて千葉の近くまでは行ってしまいますが)

残された謎 §

 電車の屋根から飛び降りている楓は、電車賃を払って乗っているのでしょうか? (笑)

補足 §

 ただし、モハ204-28はには埼京・川越線での走行経験が無いそうです。

http://d.hatena.ne.jp/doubu/20050423より

ちなみにネギま!の舞台は埼京・川越線沿線なわけですが、ググったところ、実際のモハ204-28は埼京・川越線での走行経験はなく、山手線で走った後に南武線に転属して現在に至るようです。

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