鉄腕バーディー 1 ゆうきまさみ 小学館

　パトレイバーにおいて、押井守とゆうきまさみの対立なるものが実在するならば、私が押井守側を支持します。それは、押井守の「初期OVA6巻+劇場版2本のパトレイバー」と比較し、ゆうきまさみのコミック「パトレイバー」があまりに物足りないという私的感想に立脚するものです。

　究極超人あ～るを含むゆうきまさみの初期作品群は好きであるという前提を留保しつつ、この時点でゆうきまさみ作品に積極的に手を出す理由は消失した……、というよりも落胆が予測できるがゆえに手を出すべきではないカテゴリに割り当てられたと言えます。

　従って、まずこの時点で鉄腕バーディーなる作品(リメイク版コミック)を買う理由がありません。

　しかし、biacさんが熱心なファンであるし、読まずに憶測だけで見ていてもしょうがないだろう、と思って買ってみることにしました。現在進行形のコミックを見続ける、というポリシーに照らしても、鉄腕バーディーがその条件を満たすことは間違いありません。