以下、いい加減な記憶で書きます。間違っている可能性は大なので、けして信じないように。
さらば宇宙戦艦ヤマト設定資料の薮助治 §
ずっと昔、さらば宇宙戦艦ヤマト設定資料(さらばではなく他作だったかも知れない)として薮助治が掲載された本を見た記憶があります。確か、バツが付いていて、生存していないことに気付かず誤って描かれたのだろう、というキャプションが付いていたような気がします。ずっと昔の話です。
確かにそれはそうだと、当時の私は納得したような気がしますが、定かではありません。
※ 今でも手元にある「さらば~2~新たなる旅立ち」関係のムックを5冊ぐらいチェックしましたが、具体的にこの設定資料は発見できず。だから、本当は無かったのかも知れません。
薮は死なず! §
ところが全く別件でたまたまWikiPediaの薮助治を見たとき、そこに別の解釈があり得ることに気付きました。(今頃かよ!)
映画版の『宇宙戦艦ヤマト』では、イスカンダルでの藪の反乱は描かれていないためか、地球を前にして歓喜するヤマト乗組員の中に藪の姿もある。
ってか、たかが薮だけのために単独のページを持っているWikiPediaというのもどうだろう?
えー。つまりですね。
昔の私は、漠然と映画版はTV版のダイジェストであるという解釈で見ていたわけです。
しかし、少なくとも初期公開版はスターシャの生存に関して全く別の解釈を含んでいて、『新たなる旅立ち~永遠に』と絶対に整合しません。つまり、パラレルワールドです。
さて、このパラレルワールドはイスカンダル編の映像を本編の映像に入れ替えたバージョンによって解消されたかのように見えます。つまり、スターシャは生存することになり、古代守もイスカンダルで生存していて、『新たなる旅立ち~永遠に』と整合します。
しかし、よく考えるとこれによって100%同じになったわけではありません。
TVシリーズで2回以上登場した名前のある人物に限り、TVシリーズと映画版の生死を比較すると、たぶん1人だけ生死に差が出る人物がいます。(と思うが見落としがあるかも知れない)
それが、薮助治です。
ここで、上記の引用の記述が正しいとすれば、薮の反乱はカットされただけで存在したという解釈も成立しません。
つまり、アニメのヤマト第1作は以下の3つのパラレルワールドが存在することになります。
- スターシャ死亡 & 藪生存 [公式には否定されていると考えられる]
- スターシャ生存 & 藪死亡 [TV版]
- スターシャ生存 & 藪生存 [現在の公式な映画版]
このうち、「スターシャ死亡 & 藪生存」は公式に否定されていると考えられるので、実際には藪の生死だけが相違点として存在することになります。
とすれば…… §
このように解釈すると、実は「藪生存」世界の続編として作品を作るとすれば、藪の登場はあり得るし、藪の設定資料はあり得ることになります。
藪の登場があり得るか否かは、単純にパラレルワールドの選択の問題ということになります。
あるいは「生死が曖昧な人物は混乱を避けるために登場を回避した」という解釈もあり得ます。
余談1 §
以下の検索を行ったところ、薮助治以外の画像もあるどころではありません。薮助治以外の画像しか出てこないので愕然としました。人気無いぞ!
余談2 §
仮に薮の反乱が成功したと仮定しましょう。
その場合、森雪が薮を受け入れるわけがないので、薮は何かの対策を取らねばなりません。しかし、誠実さや格好良さで森雪の心を開かせるのはおそらく無理でしょう。誘拐という卑劣な手段を取った以上、誠実な人物という評価はあり得ません。とすれば、心ではなく身体を開かせるしかありません。薮は、陰湿で、下品で、ねちっこい快楽調教を森雪に施すことで、徐々に雪を快楽の奴隷として支配していく……という選択しかあり得ないような気がします。
このような展開を想定する場合、藪が持つ暗さ、下品さ、卑劣さ、ひねくれ具合は、まさに状況を盛り上げるのに最適です。
そのようなことに、子供の頃は全く気付かなかったかも。
ちなみに藪の反乱を最初に見たのは本放送の1975年03月23日だから、まだ10歳ですね。まだ女の子目当てでTVを見ることに目覚めてすらいない年代ですね。