トーノZEROのアニメ感想です。
今日のポケモンDPの感想。
サブタイトル §
「全員参戦!ポケモンハッスル!!」
あらすじ §
ロケット団は、部下を募集するために、人気テレビ番組のポケモンハッスルを模倣したイベントを行います。ロケット団はモンスターボールを預かるという名目でボールを手に入れ、様々なチャレンジを参加者に要求します。サトシ達もそれと知らずに参加します。
しかし、ロケット団が集めたモンスターボールは更に奪われてしまいます。奪ったのはアツキとチシオという泥棒でした。覆面捜査中のジュンサーがそれを発見します。ロケット団は敗北して飛ばされますが、サトシとジュンサーはアツキとチシオを倒し、逮捕します。
感想 §
今回の内容は、いつもとは少し違います。作品の構造が二重化されています。
いつもの作品の構造は以下の3つから成り立ちます。
いつものよくあるパターンでは以下のようになります。
ところが今回はこのセットが2組存在します。第1セットはいつもと同じですがそれに加えて以下の第2セットが追加されます。
- アツキとチシオ
- サトシ達+その他のゲスト+ロケット団
- ジュンサー+サトシ
つまり、いつもなら被害者に被害を与える側に立つロケット団が、ここでは被害者の立場に立つというねじれが生じているわけです。
それともう1つ。本職の正義ともいべきジュンサーの華麗な強さ、格好良さもサトシ達とは一線を画します。これも興味深いところですね。
もう1つ、実は今回の作品構造にはTV取材という仕掛けが追加されています。それによって、今回の事件は単純明快にスクープという形で物語化されてしまいます。
普段のロケット団との戦いはそれほど単純に割り切れない屈折を含みますが、ロマン無きアツキとチシオは、単にロマンがないだけでなく単なる迷惑な悪であり、正義に成敗されるだけの存在に矮小化され、還元されてしまっています。
このことは逆に言えば、そのように矮小化されないロケット団の悪としての資質の良さを示しているとも言えます。
今回の一言 §
だから、やはり今回のテーマは「こう見えてロケット団は素晴らしい悪なのだよ」といった当たりでしょうか。